話
□冬、映画館より
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※元拍手二回分。
いまどきの、泣ける映画を見ていて
こんなので誰が涙するのだろう、
と思っていたら、意外にも隣の彼女は泣いていた
ふと目が合うと、弱々しく彼女は笑みをつくり
自分のためには、泣けないから
と言った
なるほど、なんて。意味もわからず納得し、また映画へ目を向ける彼女の横顔を眺めていると自然と涙が出そうになった
どうやら俺は、
君のためなら泣けるらしい、
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