再会

□ハルシネーション
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とにかく待つことしかできない…


エースは客間の出入り口のドアを睨み付けるようにしてソファーに座りじっとその時を待つ…

もう二時間になろうとしている…


まだか…まだ会えないのか…?


不安のような焦りが込み上げて、両手を膝の上で握り締めた



フと視線を動かし机の上に置いたメルの飴瓶を見て、思考を唸らせる





彼女は、俺を追いかけてきたのか...


彼女を追い詰め、泣かせてしまって...


それなのに...



“キライ...みんな嫌いです”


彼女の涙声が頭の中で再生されて、心が煙たくむせるように苦しくなる...


“エースさんも早く戻ってきてくださいね?”



ローにそう告げた彼女を思い出して、あんなにも不安そうに、求めるような声で自分に言われたとしたら...



俺はもぅ、歓喜で泣いてしまうかもしれない







エースは覚悟を決めたように表情を引き締めると、ソファーから立ち上がり、睨み付けるだけだったドアを押し開けた...__














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