再会

□陰翳
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覚悟も出来た...


メルは深く息を吐き呼吸を整える様にしてドアへと振り返った



向かうのは友人の...




蘭の部屋










「何ですかその物騒なモノは」




部屋に入って早々、メルは蘭の腰の刀を見て、無表情だが少々棘のある言葉を吐いたが友人は謎の微笑を唇に漂わせた





「妖刀“紫忌蝶”...ドーマにもらったの」


「...妖刀...まさか、村正の短刀のように磨ぐと発狂するのですか?」



発狂はしないからね?_そう食い気味に言われても、申し訳ないと眉を潜めるでもなく、そうですか_と返事を返す

とにかく、ドーマの“用事”とやらはこの妖刀の事だったのだろう...

そんな物騒なモノを私の友人に...

いいや、家族に押し付けるなんて...


今度からドーマさんにはレモンの飴しかあげません...


そう心で思いながらメルは妖刀から視線を変え、窓の外へ目を向ける


















「エースさんは...死ぬんですか?」















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