メイド

□未完成
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ご主人だからとメイドのプライベートまで干渉されるのは如何なものかと_


彼女の言葉に俺は言い返すことが出来なかった



昨日の喧嘩を思い返しながらクザンは気が付かれない程度の溜息を吐いた


視界の隅で洗濯を干していた彼女は「出かける準備をしますので失礼します」と空になった籠を抱え部屋へ入っていった



「あー...」


腹が立つ...___



一体何処のどいつだ...


俺のメイドをたぶらかしてるのは___






数分すると外出準備を終わらせたメロがテラスへ戻ってきた


ピンクの小花を散らしたワンピース
涼し気な夏服はメロの白い肌によく映えている


俺と出かける時は休日でもメイド服のままなのに...___



「気合入ってるねー初めて見たよ私服」


「...はい...では行ってきます」


「...気を付けて」


俺の嫌味も“はい”と認められてクザンは苛立ちをぐっとこらえた
メロは表情をピクリとも動かさず頭を下げて簡単に背中を向けて出て行ってしまった











海沿いの道を歩くと浜辺では海に入って遊ぶ人の姿が見えた
メロは待ち合わせをしている場所へと足を運んだ


昨日からご主人に誰と会うのか散々聞かれたがどうしても答えることが出来なかった


待ち合わせ場所には既に同行者が到着しているようだ
メロは歩くスピードを上げた



「お待たせいたしましたボルサリーノ様」



「あっしも今来たところだよぉ
それより、主人には内緒にしてくれたかい?」


「それが約束なので」


背の高いボルサリーノを見上げるメロ




隠れてみてるクザン


尾行→海軍見学?→武器屋→ケーキ屋→メロへプレ→クザン→




あらら...

あのね、まだだって

未完成だって言ってるでしょ?


























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