メイド
□未完成
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眠れない夜があった
ベットに入る前まではあんなにも睡魔が襲ってきていたのに
布団を被って薄暗い天井を見つめて両瞼を閉じたり開いたり
外からは僅かだが波の音が聞こえてくる
ご主人は昨日から任務で海へ出ているので屋敷にはメロ1人きり
メロは寝るのを諦め、ベットから出て薄暗いリビングを通り過ぎキッチンへと向かった
キッチンの明かりを付けて冷蔵庫からミルクを取り出し鍋に注ぎ火にかける
「… 」
ご主人の居ない日はなんて…
静かでヒマなんだろうか
ふつふつと鍋のミルクが沸騰したのを確認しマグカップへ入れると温かな湯気が上がり甘い香りが広がった
キッチンで突っ立ったままフー とマグカップのミルクを冷ましながらチビチビ飲む
『眠れない夜はホットミルク飲めば眠くなるよ』
そう言って教えてくれたのは以前の職場で一緒に働いていた同期のメイドだった