不死鳥

□不死鳥+
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太陽の日射しがポカポカと降り注ぐ

吹き抜ける風は冷たく…肌寒さを感じる

そんな秋晴れの今日

私達白髭海賊団はある島に上陸していた
そこは温泉が有名な観光地となっている島だ
地酒も旨く、親父も気に入って名を貸してる



「オーシッ上陸だぁー3番隊は物資の補給4番隊は食料―…6番隊は今日は船番だ………ガヤガヤ……」





……………



「チッ・・・・・」



思わず舌打ちが出た、市場の人込みと、様々な匂いがそうさせる_





「蘭、俺たちもそろそろ行こうかねぃ」



今回1番隊は完全なフリーな為久々に一緒に街を見て回ろうかと約束していた


…ガヤガヤ…ガヤガヤ…


「流石は観光で栄えてる島だけあるねぃ」


「多すぎんだよ…人が_」


「ハハッ…蘭にはちょっとしんどかったかねぇ」


「………」


完全に人の多さにまいってしまっている蘭だが…これでも久しぶりの二人での上陸を楽しみにしていたのだ

それなのにこの時間が早々に終わってしまうのは惜しい気がして…

マルコはそんな蘭の様子を楽しそうに見ながら、それでも無理はさせたくなくて声をかけた


「……早いとこ親父達のいる宿に行こうねぇ」


言い聞かせるように優しく発せられるマルコの声

「…でも……………」


「…フッ…別に無理しなくてもいいんだよい
…それにもうちょい日が落ちてから二人で散歩に行くのもいいだろぉしねぃ…」


…その頃にはこの人並みが一段落しているだろぉしねぃ…


それは彼女がこの上陸を楽しみにしてくれていた事も今それが自分のせいで終わろうとしていて焦ってる事も汲み取っての提案だった
柔らかく細められた瞳が堪らなく愛おしい
そぉして気恥ずかしくもあった


「…手・・・・」


「ん?」


「だから、手!!」


「よいよい♪」



自然と握られた手は離されることはなく、人込みをゆったりと進んでゆく

人々はマルコの胸の刺青を見て、畏怖や尊敬の視線を向けながら道を譲る



途絶えない人ゴミに蘭はその手に引っ張られるようにして足を進める


暫くそんな時間を楽しんでいるとき、曲った道の先


その先で男たち数名の声が聞こえる



「…?」






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