副船長

□始動
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支度をして食堂に向かっている最中、なんだか周りがザワついているような気がして声をかけてみるとどうやら島に着いたらしく皆その準備に追われているらしい
久しぶりの島に気分が高揚するのはしょうがない事だ
それに皆いい歳した男共なので行きたい場所もあるのだろう……ん。生理現象だしね。
さて私はどうしたらいいのかな
出来れば私も船から降りて身の回りの物とか揃えたいけど…何分先立つ物がないしね……取り敢えず相談してみよっかね

「…ベンさん。私は何をすればいいですか?」

「取り敢えず俺と必要な物を買いに行くか?」

「……お金無いですよ、私……」

「心配するな、俺が出す。」

「…フフッ♪…よろしくお願いします…。」

あの時みたいなそのやり取りがなんだか嬉しくて……今度は逆の立場で申し訳ない気持ちと不謹慎なんだけどその即答な答えが嬉しくて思わず顔がニヤケちゃう(笑)

「フッ……」

ベンさんも同じ事を考えてるのかななんだか機嫌良さげで

「オイ!アレ誰だ!?」

「副船長が笑ってる!?」

「嵐だ!!嵐がくるぞ!!」

周りがさっきとは違う意味でザワついてるけどまぁいいか(笑)
確かにベンさんが女と楽しそうに笑ってるの想像つかないし…ん。なんかイラッとするね。

「……どうした?」

「…なんでもないでーす。
ご飯食べたらすぐ出ますか?」

「いや、少し済ませておきたいモノがある」

「解りました。大人しく待ってるんで終わったら声掛けて下さい!!」

「解った……」

いつの間にか食べ終わっていた朝食のトレーを持ち私の頭を人撫でするとトレーをコックに返して食堂を出ていったベンさんを見送っていると……


ガタッガダッガタッ__

「もぉ我慢できねーダァーハッハッハッハッ!!!」






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