メイド

□メイドの気持ち
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朝食後クザンに珈琲を入れた後

リビングにクザンを残して自室へ戻ったメロ




・・・・浮き輪がない____



あの水深では絶対に足は届かない・・・



「・・・・・・・」



でもせっかく水を張ったし

ご主人は入らないって言ってたし_





ご主人なら_

悪魔の実を食べていても

あのプールなら浸かる程度は

入られると思うのだが



せっかくの休みの日に我儘を言うわけにはいかない_




メロはまだ着ていない水着を手に持って部屋を出る



リビングにはクザンの姿はなく_


飲みかけの珈琲が机の上に残っているだけだった




(部屋に戻った……?)




それを手に取りキッチンへ行き洗うと


プールの水を止めに向かう…




水着をプールサイドへ置いて、たまった水に手を付ける…





「・・・・入りたい」



指の間をすり抜けてゆく水を眺めてポツリと呟いた




ふと水面に映り込んだ自身の顔_



変わらない表情_


その憎い顔が水面に反射して


クザンの今朝の表情を思い出す



あぁ…やっぱり私の顔で人は不幸になるのかもしれない____




_____________



クザンは自室へ戻っていた


ソファーに座って


頭を片手で抱えて瞳を閉じる


微かに聞こえる水音_


メロがプールで遊んでいるのだろう



クザンは何度目かのため息を吐いた



ソファーに背中を倒して天井を見上げる



やはり_


話をしよう_



センゴクの元へ行くように・・・・



それで終わらせればいい_






この気持ちは時が消してくれるだろう























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