メイド
□ご主人は変態です。
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10歳を超える頃からメイドの仕事を始めていました_
様々な主人と共に生活をして
私は自然な表情を心向くまま浮かべていました
彼と出会うまでは・・・・
初めて会った時は、最高のパートナーに巡り合えたと…
そう思っていました。
まぁ…そう思っていたのはひと時だけだったのですが…
彼は優しかった…
そして…恐ろしいくらいに孤独な人だった…
その孤独に飲み込まれるようにして
私は彼を支えることで彼を助けたいと___
そう_思っていました_
『どこに行ってたんだ!?』
「買い物です…どうして怒鳴るの?」
私という存在が彼を壊してしまいました_
外に出れば狂ったように怒鳴り
私の背中を鞭で打ちました_
怖かった__________
それでも彼を正気に戻したかった_
都合よく映し出した彼の心を、私は自身へ押し付けて
彼は本当は優しい人なのだと____
そう思いこませては彼の傍から去ることをやめなかった_
まるで二人して毒の花を摘み取っては育てるようにして_____
いつしか_
彼に命じられないと、私の表情は動かなくなりました_
勝手に笑うと・泣くと・悲しむと
彼が…嫌がるから____