「誓ってさー、何で誓なの?」
「ごめん、意味が分かりません。ついに頭おかしくなったか?もともと頭おかしいのにこれ以上おかしくなってどうすんだよ。」
「すみません、私全然頭おかしくないから。おかしくなるつもりもないから。私が言いたいのは何で誓の名前が誓なのかって事。」
「いやいや、そんなん俺が知るかよ。気づいたら誓って名前だったんだよ。」
「誓ってさー何か洒落た名前だよねー。誓のくせにムカつく。誓なんて口うるさい姑のようだ≠ナ十分だよ。うん、超似合ってる。」
「いや意味分かんねェし。何で説明系なの!?もうそれ名前でも何でもねェだろ!」
「神が授けた名前に文句つける気か!」
「別に神からもらってねェし!お前からもらった名前だから!つーかこれ名前じゃねェけど。」
「私があげたんなら神からもらったも同然でしょ。」
「何だそれ、自分は神だって言ってんのか!?」
「そう捉えてもらっても構わない。」
「そうとしか捉えきれねェよ。つーか、自分で神とか言うなんてお前イタいな。イタいイタい、この人イタいよー……ぶっ!!!」
「ほらー、神を怒らせたから天の裁きが下った。」
「何が天の裁きだ!ただ単に殴っただけだろ。」
「これ謝った方がいいよ。うん、絶対謝ったがいいって。」
「すみませーん神様、お願いだからこのバカを抹殺して下さい。」
「神様ー、この人のお願い却下していいですから。とりあえず私に誓の抹殺許可を下してくださーい。」
「いやいや、お前が消えろよバカ。そしたら世界中の奴らが喜ぶぞ。」
「いやいや、あんたの方こそ消えてよ。そしたら私が喜ぶから。」
「いやいやお前が…」
「いやいや誓が…」
「すみません神様、隊舎の外にまで聞こえるような恥ずかしいケンカをするこのアホ2人とも抹殺して下さい。
……ついでに俺の背も伸ばして下さい。」
「神様はそんな欲張りするような子の言う事は聞きませーん。」
「残念だったな葉月。
お前は一生チビのまま……ぶ!!!」
「あ、天の裁きが下った。」
「だからただ単に殴ってるだけだろうが!つか、自隊の隊長殴るとかあり得なくね?」
「え?隊長なんてどこにいるんですか?」
「ていうかこの隊、隊長なんていたっけ?」
「今お前らの目の前にいるのが隊長だよ。……なにそのびっくりした顔。知ってたよな?知ってたよな?葉月俺の事隊長って呼んでただろ!?」
「隊長っていう名前だったんじゃないんですか?」
「いねーだろそんな名前のやつ!」
「葉月、この人の名前はね口うるさい姑のようだ≠セよ。」
「あ、すみません今まで間違った名前で呼んで。」
「神様ー!!!俺にまともな部下をくださーい!!!」