古書U

□セフィロス教頭とエルオーネ先生の会話U
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教頭室


コンコンコン


セフィロス教頭「入れ」


ガチャ


エルオーネ先生「失礼します」

セフィロス教頭「何だ?」

エルオーネ先生「みんなで掘って取って来たさつま芋でタルト作ったんです。よかったらどうぞ」


・・・・・・


セフィロス教頭「・・・毒が仕込んであるという事は―――」

エルオーネ先生「ありません」

セフィロス教頭「痺れ薬が混入してあるなんて事は―――」

エルオーネ先生「ありません。何でそんなに疑うんですか?」

セフィロス教頭「私が普段からスコールたちを含めた三年生たちに制裁を加えているから
        やりかねないと思ってな」

エルオーネ先生「それだったらもっと違う方法を使ってます」

セフィロス教頭「使うな」

エルオーネ先生「もう、そんなに言うならあげませんよ!」

セフィロス教頭「なら、いらん」


・・・・・・

・・・・・・


エルオーネ先生「・・・引き止めてくれたっていいじゃないですか」

セフィロス教頭「私にどうしろと?」

エルオーネ先生「単純に私を引きとめてタルトを食べてくれればいいんですよ」

セフィロス教頭「なら、そこに置いておけ。後で食べる」

エルオーネ先生「とか何とか言いながら他の生徒にあげないで下さいよ?」

セフィロス教頭「バレたか」

エルオーネ先生「やるつもりだったんですか?」

セフィロス教頭「やろうとも思ってた」

エルオーネ先生「もう、酷いんですから!食べて感想を聞かせてくれるまで私はここにいますからね」


トサッ(ソファーに座る)


セフィロス教頭「仕事しろ」

エルオーネ先生「教頭先生がタルトを食べて感想を聞かせてくれたらします」

セフィロス教頭「立派な職務放棄だな。給料カットになっても知らんぞ」

エルオーネ先生「それでも私が作ったタルトの感想を聞きたいです」

セフィロス教頭「勝手にしろ」


・・・・・・

・・・・・・


エルオーネ先生「スー・・・スー・・・」

セフィロス教頭「そして寝るのか」








夕方


エルオーネ先生「あ、寝ちゃった。教頭先生!」


・・・・・・


エルオーネ先生「いない・・・ん?メモが・・・」


『タルト甘過ぎだ。しっかり考えろ』


エルオーネ先生「ヤダ・・・砂糖入れ過ぎたかしら?」

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