古書U
□聖者とデビルプリンセス
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教頭室
コンコンコン
セフィロス教頭「入れ」
ガチャ
エルオーネ先生「教頭先生!トリック・オア・トリート!!」
セフィロス教頭「戸棚に入ってる」
・・・・・・
・・・・・・
セフィロス教頭「どうした?」
エルオーネ先生「反応が冷たいです」
セフィロス教頭「悪かったな」
エルオーネ先生「折角のハロウィンなんですから楽しみましょう?」
セフィロス教頭「周りの雰囲気だけで十分だ」
エルオーネ先生「教頭先生はいつもそうなんですから」
ガラッ(戸棚を開ける)
エルオーネ先生「あ、マフィンだ」
セフィロス教頭「ただのマフィンではない。カボチャマフィンだ。
食堂のウノーとサノーがハロウィンだからと言って特別に作ってくれたんだ」
エルオーネ先生「へ〜」
セフィロス教頭「満足しただろう?用が済んだのなら出てけ。私は忙しいんだ」
エルオーネ先生「教頭先生のコスプレを見るまでは帰れません」
セフィロス教頭「仮装な」
エルオーネ先生「教頭先生の為に『知的○メガネ』と『賢者○ローブ』と『超難しい本』を
用意したんですよ?」
セフィロス教頭「他のゲームのアイテムが盛り沢山だな」
エルオーネ先生「コンセプトは聖者です」
セフィロス教頭「私への皮肉か?」
エルオーネ先生「ちなみに、私はデビルプリンセスです」
セフィロス教頭「お似合いだな。“聖者”の私が仕事と言う名の聖なる浄化をしてやろうか?」
エルオーネ先生「ご冗談を。それより、さっきから何で仕事だの忙しいだの言ってるんですか?
教頭先生ともあろうお方が仕事を溜めるなんて・・・」
セフィロス教頭「お前らの給料計算をしているんだ」
エルオーネ先生「え?」
セフィロス教頭「ここ最近、私が見回りをしていたのは、お前たちが給料を貰うに値するか
どうかを見ていたんだ」
エルオーネ先生「そうだったんですか」
セフィロス教頭「もうすぐ給料日だろう?それまでに計算してブラスカに提出しなければならないんだ」
エルオーネ先生「それは大変ですね〜」
セフィロス教頭「だからパーティーをしている暇など私にはない」
エルオーネ先生「でも、少しだけなら・・・」
セフィロス教頭「お前が私の手伝いをすると言うなら参加は出来るぞ」
エルオーネ先生「手伝い?」
セフィロス教頭「そうだ。お茶くみや他の書類をまとめたりな」
エルオーネ先生「パシリな感じがしてならないんですが・・・」
セフィロス教頭「気の所為だ」
エルオーネ先生「・・・まぁいっか。じゃぁ、手伝いますからこれ装備して参加しましょう」
セフィロス教頭「他に衣装はないのか?」
エルオーネ先生「包帯男やゾンビの衣装しかないですけどいいですか?」
セフィロス教頭「聖者でいい」
エルオーネ先生「じゃあ私、外で待ってますね」
セフィロス教頭「私と行くのか?」
エルオーネ先生「ええ、何か問題でも?」
セフィロス教頭「聖者と悪魔が並んで歩く事に違和感を感じないのか?」
エルオーネ先生「考えたら負けですよ」
セフィロス教頭「そういう問題では・・・まぁいいか」