記念U

□そんな彼らの日々 〜天使降臨〜
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午後一時三十分

天気は大雨、雷鳴有り

昼休みも大分過ぎ、午後は授業なしで学園祭の準備にかかるため生徒はそれぞれの教室に戻り始めていた。
しかし、一部の生徒はそうではない。


「「「「ぎゃあああああ!!??」」」」


今日も悲鳴と雷鳴の混声合唱が校内に響き渡った。





「今のは・・・ジタンだな」
「ああ、あとティーダとザックス、アニキの声も聞こえたな」

クラスの展示に使う材料を運んでいたクラウドとスコールがノーリアクションで会話する。

「今日は何をしたんだ?」
「たしか、アニキが開発したイタズラロボットを試すって言ってたな」
「相手は?」
「・・・決まってるだろ」












ことの始まりは一週間前。

掃除中のくだらない話からであった。





「ドッキリ作戦?」
「そう!!誰がセフィロス教頭を驚かすことができるか競争すんだよ」
「その前に、なんでターゲットが教頭なんだ」
「へ〜、面白そうだな」

クラウド、ジタン、スコール、ザックスの四人が廊下を清掃中、突如ザックスから提案されたのだ。
眼を輝かせながら案に賛成するジタンに対し、クラウドとスコールは顔全体で嫌なことを表現した。

「ザックス・・・死ぬ気か?」
「いやいや、これ見てみ」
「「「?」」」

ズボンのポケットから携帯を取り出し一件のメールを三人に見せるザックス。
ストラップは彼女であるエアリスとおそろいのストーン・マテリア(限定白ver)である。

メールの内容をジタンが読み上げる。
「なになに・・・
『放送部メール登録者限定行事!
 先生たちの意外な素顔を撮って
 素敵なプレゼントをGETしちゃおう!

 詳しい内容は放送部部長まで』・・・・だとさ」
「何だこれ?」
「これがなんの関係が」

スコールがザックスに問い出すと少し声を小さくして話し出す。
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