依頼箱

□科学者と教頭
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保健室


エルオーネ先生「今日の特別授業はどうでしたか?
ルクレツィア「とっても楽しかったわ。十五分だけ人を猫にする薬を作ったの。
       そしたらヴィンセントがユフィちゃんを抱っこして離さないの」
エルオーネ先生「ユフィちゃんの反応は?」
ルクレツィア「自由にして欲しかったですって」
エルオーネ先生「あらあら、まだ気づいて貰えないのね」
ルクレツィア「彼ももっと積極的になればいいのよ。そしたらユフィちゃんだって振り向くのに」
エルオーネ先生「本当ですよ。もどかしいわ。それより・・・教頭先生にはお会いになりましたか?」
ルクレツィア「それが・・・用事でいないって校長先生が言ってたの」
エルオーネ先生「そうですか・・・」

・・・・・・

エルオーネ先生「教頭先生、ルクレツィアさんが来るといつも用事だの忙しいだので会いませんね」
ルクレツィア「ええ・・・私に会いたくないのよ、きっと・・・」
エルオーネ先生「そんな事はありませんよ!教頭先生は照れてるだけなんですよ!」
ルクレツィア「あの子に限ってそれはちょっと・・・」
エルオーネ先生「ルクレツィアさんは教頭先生に会ってお話とかしたいですか?」
ルクレツィア「勿論よ。でも、出来てないのが現状ね」
エルオーネ先生「だったらお忍びで来るのはどうですか?」
ルクレツィア「お忍び?」

エルオーネ先生「そうです。お忍びでくれば教頭先生は用事も理由もつけられません。
        こっそり学園に来て教頭先生に悟られないようにします。
        時間が出来た所で教頭室に行って教頭先生に会うんですよ。
        時々、校長室にいる時もありますがいなかったらいなかったで
        教頭室で待ち伏せをすればいんです。そしたらきっと、教頭先生と話せますよ」

ルクレツィア「凄い計画・・・流石ね」
エルオーネ先生「フフフ、それ程でも。それでどうします?乗りますか?」
ルクレツィア「勿論、乗るわ」
エルオーネ先生「そうこなくっちゃ!!」














とある日――T号室(病人用ベッドの)――


エルオーネ先生「・・・」

キョロキョロ・・・

エルオーネ先生「誰もいないわね」

ガチャ(鍵を開ける)

エルオーネ先生「ルクレツィアさん、大丈夫ですよ。行きましょう」
ルクレツィア「ええ・・・」
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