なんか

□強くなる為に
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どっかの土手


悟空とナタは夕日を眺めながら他愛ない話をしていた。
その話の中でナタが切り出す。

「ねぇ、悟空。僕このままじゃいけないと思うんだ」
「あ?急にどーした?」
「もっと強くなりたいんだ。今のままじゃきっといつか誰かに負ける。だからどうしたらいいかな?」
「誰かに聞くってのはどーだ?沢山の奴らに意見聞いてそれを取り入れるんだよ」
「判った、やってみる」

そんな訳で翌日、ナタは孫呉大学の『動物観察サークル』の部室に訪れた。

「いやちょっと待って。なんでここ?」

すかさず半兵衛がツッコミを入れる。
ちなみに、現在部室には半兵衛・太公望・孫尚香・甲斐・鮑三娘の五人がいる。

「暇そうな人たちを見つけた結果だもん」
「暇だってのは否定出来ないけど、でもなんかイラッてくるんだけど」
「そんな事より僕はどうしたらいい?」
「どうすればいいって言われてもねぇ・・・」

半兵衛は太公望の方を見る。
視線を受けた太公望はナタに率直に尋ねた。

「お前はどうしたいんだ?」
「だから強くなりたいんだってば」
「物理的にか?」
「当たり前じゃん」
「ならばこれまで以上に鍛錬をするか、お前の場合は改造をする必要があるな」

ご存知、ナタは機械人間である。
改造と聞いてナタは手をポンっと叩いた。

「そっか。その手があったね。でも、どう改造したらいいんだろう?」
「はい!レーザービームを付ける!」

甲斐が早速挙手して意見を言う。

「レーザービーム?」
「そうよ。レーザービームはロマンよ」
「判るわ甲斐!レーザービームは必要不可欠よね!それからロケットパンチとかも」

孫尚香が甲斐に賛同する。

「もしかして甲斐ちゃんと尚香ちゃんって特撮系好きなの?」
「まぁね」
「私は兄様たちと小さい時によく一緒に見てたから」
「あ、そうだ。半兵衛、メモしといてよ」
「は〜い」

半兵衛は猫の形をしたメモを取り出してレーザービームと書いた。
次に鮑三娘が提案をする。

「口からファイア出すのも忘れちゃだめじゃん」
「確かに。それと変形も欠かせないわね」
「口からファイアと変形っと・・・。太公望先輩はなんかある?」
「そうだな・・・レーダーも必要だと思うが」
「レーダーっと。あ、体と一体型の飛び道具とかどうかな?なんたらカッター!とか」
「あ、いい感じじゃん!それも付けよう!」

そんな訳でカッターも追加される事となった。
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