鼻毛スピリッツ

□鼻毛7『銭湯と刺客とポロリ』
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ボーボボたち一行は銭湯に来ていた。

「銭湯だ銭湯だーーーー!!!」
「わーーーーーーい!!!!」

ボーボボと首領パッチは浮輪をつけて泳いでいた。
バタ足でバタバタと水を跳ねさせて泳ぐものだから迷惑だ。

「おい!風呂で泳ぐなよ!!」

ヘッポコ丸が注意する。

「はっはっは、お前たちは本当に子供だな〜」

笑う天の助は既に溶けていて、形が崩れつつあった。

「お前溶けてるぞ!!」

自ら風呂に入るなど天の助は馬鹿なのだろうか。
いや、馬鹿だからこそこんな事になっているのか。

ヘッポコ丸は天の助をどうしようかとあたふあする。
対するランバダはボーボボたちとは離れた湯に浸かって和んでいた。
そこに―――

「随分と余裕だな、ボーボボ」

挑戦的な声がボーボボにかけられた。

「誰だ!?」

ボーボボは泳ぐのをやめて声のした方を振り返る。
そこには、ボーボボたちと同じ湯に浸かっているスキンヘッドの男がいた。
言わずもがな、毛狩り隊だ。

「フッフッフ、俺は毛狩り隊―――」

「毛狩り隊はぶっ潰す!!!!!」

男が名乗る前にボーボボは激しくバタ足をして思いっきり水をかけてやった。

「台無しだーーー!!!」

すかさずヘッポコ丸がツッコむ。
ボーボボは相変わらずだ。
しかし、敵も我慢は出来ない。

「やめろーーーーーー!!!!」

ザバァッと勢いよく立ちあがって水かけから脱出する。
男はボーボボを睨みつけて言い放った。

「おい!!!人の折角の見せ場を台無しにするんじゃねーよ!!」

「使い捨てキャラが何を言う」

冷たい一言を言い放つボーボボ。
まぁ、実際使い捨てキャラなのだから何も言えないが。
そんな事は気にせずに男はもう一度やり直した。

「俺の名はベップ。毛狩り隊暗殺部隊の者だ」

「また暗殺部隊・・・」

この間のアヒルパンツの奴らと同じなんじゃなかろうかと、ヘッポコ丸はふと思ったとか。
しかし、見るからにアヒルパンツの奴らよりはまともに見えるので大丈夫だとは思う。

「ふん、暗殺部隊だろうが何だろうがすぐに倒してやるよ」

石鹸やスポンジの入った洗面器を持つボーボボと風呂用のアヒルのおもちゃを持って構える首領パッチ。
天の助は・・・溶けてほとんど原形を留めていなかった。
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