鼻毛スピリッツ

□鼻毛9『突撃!空中都市クラウン』
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花嫁控室


ここでレムは水色のウェディングドレスで身を包んで座っていた。
しかし、その目は虚ろでレム自身の意識はないように見える。
そんなレムの前に白いタキシードを着た中々渋い男が偉そうに立つ。

「綺麗だぜ?レム。流石は俺様が見込んだ女だぜ」
「・・・」
「喜べ、もうすぐ俺様たちは結ばれるんだ」

だが、レムは沈黙したままだった。
それでも男は喜びで歪められる顔を抑える事が出来なかった。


















一方その頃、ボーボボたちは・・・


「さて、どうやって空中都市まで行くか・・・」

レムの結婚式が行われる空中都市・クラウンの真下にいた。
ぼやくボーボボ。
彼らはまだ地上にいた。

「毛狩り隊空ブロック隊長・カナヅチが作った空中都市は他のブロックの隊員も利用しているそうです。
 だから、他のブロックに乗り込んで空中都市への移動用の乗り物を奪うのはどうでしょう?」

やや説明口調に聞こえなくもないが、空中都市についての説明は大体そんな感じである。
だが、ヘッポコ丸の提案をランバダがスマホを操作しながら否定する。

「バカが。そんな事してたらレムがカナヅチとか訳わかんねー男と結婚しちまうだろうが。
 それに、空中都市を利用出来るブロックは限られてる」
「どことどこだよ?」
「まず最初にツルリーナ四世とその隊員たち、次にカオス・ザ・マルハーゲ四天王率いるブロック。
 それから情報ブロックと給食ブロックだ」
「給食ブロック!?なんだそれ!?」

第一期の時はなかった筈のブロックがあってヘッポコ丸は驚く。
とうとうとち狂ったか、とさえヘッポコ丸は思った。

「くぅっ、給食ブロックか・・・。ここから近いのはそこだが給食ブロック相手じゃ勝ち目はねぇ・・・!」
「他の所はどうにかなりそうだが給食ブロックはヤバいな・・・」
「多分全員死ぬぜ?」
「給食ブロックどんだけ!!?」

ボーボボ・首領パッチ・天の助の順で給食ブロックへのコメントを述べる。
ビュティには全く理解できなかった。いや、他の人でも理解出来ないだろう。
恐るべし給食ブロック。

「毛狩り隊・・・今はどのくらいの規模になってるんだ?」
「そんな事も知らねーのかよ」
「じゃあお前は知ってるのかよ?」
「当たり前だ。レムを探す為にそこら辺の情報は集めてたし、ネットで有名だぞ」
「ネットでか!?」
「更に驚け。オフィシャルサイトがある上に隊員募集をしてるぞ」
「オフィシャルサイト!?隊員募集!!?」

「おっ、マジであった」
「自給1000円で交通費も出るのか」
「インタビュー覧もあるよ」
「このグッズいいな」

ヘッポコ丸がツッコんでる横で首領パッチ・ボーボボ・ビュティ・天の助の順で公式サイトをスマホで見ていた。
ちなみに、カオス・ザ・マルハーゲ公式サイトはかなり充実しているとか。
そんな事は置いといてヘッポコ丸は話題を戻した。
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