鼻毛スピリッツ

□鼻毛10『ぶち壊せ結婚式!本音はリア充爆発しろ!!』
1ページ/5ページ

結婚式場


新郎のカナヅチと新婦のレムは既に席についていた。
しかし、誓いのキスはまだだ。

「えー、そんなレムさんにカナヅチ様は一目惚れした訳でございます。そして―――」

「その結婚待ったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

突然、会場の扉が開け放たれる。
現れたのはウェディング姿のボーボボと首領パッチだった。

「何故にウェディング姿!?」

すかさずビュティがツッコミを入れるが、二人は暴走する。

「どういうこと!?カナヅチさん!!」
「私と結婚してくれるんじゃなかったの!!?」

「なんだオメェらは!!?」

「何なのよあなた!!カナヅチさんは私と結婚するのよ!!」
「何ふざけた事言ってんのよ!カナヅチさんは渡さないわよ!!」

「黙りやがれ!!テメェらなんか知るか!!日曜大工真拳奥義『卓袱台返し』!!」

「ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!!」

返り討ちに遭うおバカ二人。

「くっ、そうやって私たちを捨てていくのね!」
「いいわよいいわよ!だったらこれだけは言わせてちょうだい!」

二人はマイクを手に取って叫んだ。

「「リア充爆発しろーーーーーーーー!!!」」

「うるせーつってんだろ!!!」

「けっ!テメーなんかこっちから捨ててやらぁ!」
「後で後悔するんじゃないわよ!!」

二人は会場から去ろうとする。
そこをビュティがすかさず止めた。

「ちょっと、どこに行くの!?何しにここに来たと思ってんの!!?」
「ケジメをつける為だ」
「違うでしょ!!レムさんを取り返しに来たんでしょ!」

「レムを取り返しに来ただぁ!?」

カナヅチが驚いたような顔をする。
そして荒々しく立ち上がってレムの手を取って立たせた。

「させるかぁっ!俺はコイツと夫婦になるって決めたんだ!だから式は滞りなく進めさせてもらうぞ!
 最初はケーキ入刀だ!!」

カナヅチはレムの片手ごとナイフを握ってケーキ入刀をする。
が、サクッと切れた感覚がなく、むしろゼリーのような物を切った感覚がした。

「あん?」

違和感を感じたカナヅチはケーキを適当に切って中身を見た。
すると、中には天の助がいた。
ヘッポコ丸がツッコむ。

「お前何やってんだ!?」
「今時の結婚式つったらところてんケーキだろ?」
「んな訳あるか!!」

「テメェ、俺のケーキはどうした?」

カナヅチがフルフルと震えながら尋ねる。
天の助は平然と答えた。

「食ったけど?つか、結婚式のケーキが抹茶とかどーよ?」
「ところてんケーキもどうかと思うぞ!!」

「抹茶で何が悪ぃんだ!!!」

「ぶへーっ!!」

天の助は殴り飛ばされた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ