鼻毛スピリッツ
□鼻毛12『夢の世界でドリームバトル!?そして今明かされるパチ美のトラウマ!』
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レムとランバダをどれい・・・じゃなくて仲間に迎えたボーボボ一行はとりあえず休息を取る為に宿で休んでいた。
そんな満月の美しい夜中。
「ん・・・トイレ」
トイレに行こうと起き上がるビュティ。
が、その時―――
「アビマ!!」
「バスタ!!」
「ドルフィ〜〜〜ンヌッ!!」
「ええっ!!?何事!?」
奇声を上げるボーボボ・首領パッチ・天の助に驚くビュティ。
それだけでなく、三人は「ぐばぁっ!!」と叫んで盛大に吐血した。
「血吐いた!!?」
「うるせーな、何騒いでんだ」
「あ、ランバダさん大変なの!ボーボボたちが急に奇声あげて血吐いちゃって!」
「いつもの事だろ」
やや半ギレになりながらランバダは起き上がって電気を付けた。
すると、ボーボボたち三人は埴輪になっていた。
「あれれ!?三人とも埴輪になってる!!?」
「ふぅ、危なかったぜ。埴輪になってなかったらどうなっていた事か」
「ああ、だな」
「ちょっ、三人共!一体どんな夢見てたの!?」
「俺は夢の中で突然現れたミノムシと死闘を繰り広げていた・・・辛い戦いだったぜ」
「俺はレ○ブロック投げつけられる夢だ」
「俺なんかゼリーに裏切られてピンチだったぜ」
「しょーもなっ!!そんな事で苦戦してたの!?」
「ぐぁあっ!!」
「へっくん!?」
突然悲鳴を上げたへっぽこ丸にビュティたちは振り返る。
見ると、ヘッポコ丸はボーボボたちと同じように苦痛の表情を浮かべながら吐血していた。
「ぐっ!あぐっ、ぐはぁあっ!」
「起きてへっくん!起きて!!」
「いや〜〜!ビュティの為に起きてへっきゅん!!」
ドガッ!!(ビュティにコスプレした首領パッチが思いっきりヘッポコ丸の腹を殴る)
「何やってんの!!?」
青筋を立ててブチ切れるビュティ。
ヘッポコ丸はノックアウトしたものの、皮肉にも目を覚ます事が出来た。
「うっ、ぐ・・・夢、か?」
「大丈夫へっくん!?」
「お前血吐いてたぞ。ホラ、これで拭け。それから着替えのパジャマもあるぞ」
さりげなく『ぬ』のハンカチをと『ぬ』のパジャマを差し出す天の助。
しかしヘッポコ丸はそれを何の躊躇いもなく投げ捨てるのであった。
「チッ」と舌打ちする天の助。
そんなやり取りはほっといてビュティがヘッポコ丸に尋ねる。
「へっくん大丈夫?ボーボボたちみたいに夢のなかで何かあったの?」
「判った!ダイオウイカにカンチョーされたんだろ!?」
「んな訳ないでしょ!!」
首領パッチの発想にツッコむビュティ。
「みたい、って事はボーボボさんたちも誰かにやられる夢を?」
「ああ、ミノムシにな」
「ミノムシ!?」
「で?お前は誰にやられたんだ?」
「分かりません。でも、人にやられたのは確かです」
「ボーボボ、これって・・・」
「ああ―――レム」
「・・・zzz・・・」
寝ているのにどうやって意図を察したのかは判らないがレムは寝返りをうつのと同時にねむりん粉を撒き散らした。
撒き散らした。
それはもうかなり撒き散らしまくった。
もっと言うなら際限なく―――
「撒き散らしすぎでしょ!!」
頭にねむりん粉を積もらせながらビュティがツッコむ。
こうして一行は『レムスリープワールド』へと誘われるのであった。