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□校長先生の趣味
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エルオーネ先生「あ、いた。校長先生!」

ブラスカ校長「おや、エルオーネ先生。どうかしましたか?」

エルオーネ先生「ちょっと見て欲しいものがあるんですけど宜しいですか?」

ブラスカ校長「ええ、いいですよ」

エルオーネ先生「ありがとうございます。―――あら、教頭先生?」

セフィロス教頭「何だ?」

エルオーネ先生「珍しいですね、教頭先生が校長先生の薔薇園に来るなんて」

セフィロス教頭「給料をまとめた紙を出しに来ただけだ。そしてついでに伐採も頼まれたんだ」

ブラスカ校長「伐採じゃなくて剪伐ですよ」

セフィロス教頭「同じようなものだ。それより、この薔薇は貰っていいんだよな?」

ブラスカ校長「ええ、いいですよ」

セフィロス教頭「なら、お前にこれをくれてやろう」

エルオーネ先生「いいんですか?ありがとうございます!―――と言いたい所ですが・・・」

セフィロス教頭「不満か?」

エルオーネ先生「不満ありありですよ!何で棘が沢山ついてる薔薇を渡すんですか!?」

セフィロス教頭「判るだろ?嫌がらせだ」

エルオーネ先生「ひど〜い!校長先生、鋏貸してもらっていいですか?」

ブラスカ校長「ええ、いいですよ」

エルオーネ先生「ちょっと一本切りますね」

ブラスカ校長「どうぞ」


スタスタスタ・・・

チョキン

スタスタスタ


エルオーネ先生「はい、教頭先生」

セフィロス教頭「赤白の斑の入った薔薇か・・・」

ブラスカ校長「その薔薇の花言葉は『戦い』ですよ」

セフィロス教頭「・・・ほう?私とやると言うのか?」

エルオーネ先生「日々、スコールたちに制裁を加えているのも兼ねて報復でも・・・」

セフィロス教頭「お前にやってもらってはスコールたちの立つ瀬がないな」

エルオーネ先生「じゃあ、棘が沢山ついた薔薇を渡された私の個人的な恨みだけにします」

セフィロス教頭「賢明だ」

エルオーネ先生「しかも黄色の薔薇を渡すなんて・・・」

セフィロス教頭「良くないのか?」

ブラスカ校長「黄色の薔薇の花言葉には別れを指す言葉がありますから」

セフィロス教頭「そうか・・・まぁ、いいんじゃないか?こちらは戦いを申し込まれたのだから」

エルオーネ先生「どうするかな〜。お茶の時、教頭先生の湯呑みにトウガラシやワサビでも・・・」

セフィロス教頭「お前の分の菓子は抜きにするからな」

エルオーネ先生「え〜!?お茶の時の楽しみが〜!!校長先生、酷いと思いません?」

ブラスカ校長「そうですね、セフィロス教頭の方が一枚上手だったみたいですね」

エルオーネ先生「もう!どっちの味方なんですか!?」





END
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