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□保健室
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保健室


エーコ「エルオーネ先生、取材に来ましたー」

エルオーネ先生「あら、いらっしゃい」

エーコ「まず最初に、個室の病室があるのに何でここにもベッドがあるの?」

エルオーネ先生「色々あるのよ」

エーコ「ていうか、そのベッドって使われた事ってあるの?」

エルオーネ先生「私以外は誰も」

エーコ「え?」

エルオーネ先生「ちょっと休憩したい時に・・・ね?あ、でも新聞には載せないでね。
        教頭先生に怒られちゃうから」

エーコ「う、うん・・・じゃあ、前までは戸棚にマグカップが二つあったのに何で一つ減ってるの?」

エルオーネ先生「一つは教頭先生の部屋にあるの」

エーコ「えっ!?」

エルオーネ先生「最近、よくお邪魔してるからその時によく持ってってるの。
        それで、いちいち持って行くのが面倒だから教頭先生の所に置かせてもらってるの」

エーコ「すご・・・それじゃあ、教頭室に通ってるって本当なの?」

エルオーネ先生「ええ、私が暇な時に何時も相手してくれるからね」

エーコ「暇って・・・」

エルオーネ先生「あ、何か飲む?」

エーコ「うん!!」


ガチャ(小さな冷蔵庫が開く音)


エルオーネ先生「オレンジジュースでいい?」

エーコ「うん!」


・・・・・・!(何かを見た)


エルオーネ先生「はい、どーぞ」


コトッ


エーコ「・・・」

エルオーネ先生「あら、飲まないの?」

エーコ「・・・そうじゃなくて、さっき冷蔵庫にプリンなかった?」

エルオーネ先生「え?見えちゃった?―――これも秘密にしてね。教頭先生に怒られちゃうから」

エーコ「は、はぁ・・・」

エルオーネ先生「他に何かない?」

エーコ「ああ、えっと・・・何で保健室の先生をやろうと思ったの?」

エルオーネ先生「それはぁ・・・そうねぇ、みんなの力になれる仕事をしたかったからかな?
        私って守られてばかりだから、せめて少しでも役に立つ事がしたかったの。
        でも、今となってはみんなが怪我をして保健室に来ない事を祈ってるんだけどね」

エーコ「へぇ〜、エルオーネ先生らしい〜。ちなみに、保健室の先生以外だったら何をやりたかった?」

エルオーネ先生「担任の先生かな?」
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