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□迷うこと前提
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テーブルの上に二つの瓶がある。
一つにはマスターマテリアが二個入っていて、もう一つにはマテリアが十個入っている。
そんな二つの瓶を乗せたテーブルを挟んで座っているのは男と女。
ヴィンセントとユフィだ。

「う〜・・・」

ユフィは二つの瓶の前で頭を抱えて呻く。
対するヴィンセントは面白そうに口角を上げて呻くユフィを眺める。

「どうするんだ?マスターマテリアが二個入った瓶を取るか、マテリアを十個詰めた瓶を取るか」
「う〜〜ん・・・」
「決まらないなら下げていいか?」
「待って!もうちょっとしたら決めるから!!」

ユフィは二つの瓶を回収されまいとガッと掴んだ。
それが面白くてヴィンセントは小さく笑った。
もう何度目かになるこのやり取り。
ちなみにこの状況を作ったのはヴィンセントである。
ユフィが迷うのを判っててやってたりするので性質が悪い。

「お前の為に別の選択肢を用意してやろうか?」
「本当!?」

予想通りの反応にヴィンセントは心の中で小さく笑った。



けれど、これもユフィが迷うと判った上での選択肢だったりした。













焦れったいEND

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