なんか

□釣りと昼寝
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「そういえば、陸遜って今日は尚香ちゃんとデートなんでしょ?」
「本人はデートのつもりでも尚香の方は遊びに行く感覚だがな」
「あはは、それは言っちゃいけないって。それでさぁ、甘寧たちが妨害しようと後を尾けてるの見たんだけど」
「可哀相に・・・死亡フラグを踏んだな」
「でもどーだろ?あの人たち結構図太いし」
「ふむ・・・では賭けをしよう。甘寧たちが完膚なきまでにやられたら食堂のパフェを奢れ」

太公望は甘いものが苦手そうに見えるが実はそうでもない。
結構甘党だったりする。
しかし、コーヒーはブラックが好みである。

「じゃあ、甘寧たちが生還してきたら食堂のプリンアラモード奢ってね」
「いいだろう」

こうして賭けは成立した。
どっちに転ぶかは楽しみである。

「あ〜、眠くなってきた」

半兵衛は大きな欠伸をして、少し微睡んでから眠りについた。





















「半兵衛、起きろ半兵衛」
「ふにゃ?」

太公望に起こされて半兵衛は目を覚ました。
空はとっくに夕焼けに染まり、カラスもアホゥアホゥと鳴いている。
もう夕方だ。
半兵衛はむくりと起き上がって大きな欠伸をした。

「ふぁ〜あ、よく寝た」
「そろそろ寮に帰るぞ」
「は〜い」

二人で立ち上がって寮へと歩きだす。
その時―――

「甘寧も凌統もクレーンゲーム上手なのね」
「まーな!オレにかかればこんなもんさ!」
「小さい人形しか取れなかったくせに」
「ああ?やんのかコラァ?」
「まぁまぁ!それより、清正はその人形どうするの?」
「ねねさんに渡すんだ」
「え・・・」
「あー、気にしないでいいぜ?これ以上聞くと清正、気持ち悪くなるからよぉ」
「・・・」

校門から孫尚香・甘寧・凌統・正則・清正・陸遜がやってきた。
簡単に説明しておくと、甘寧と凌統は妨害組。
正則と清正は面白そうなのでついて行く組。
そして超不機嫌な陸遜の様子を見る限り、妨害は成功したらしい。
まぁ、この後の報復が恐ろしいのは言うまでもないが。

「あれを見る限り賭けは俺の勝利みたいだね。プリンアラモード宜しく〜」
「・・・仕方ない。負けは負けだ、奢ろう」

太公望はがっかりしながらも了承した。



ちなみに、しばらくして陸遜の怒涛の報復劇があったとかなかったとか。










END




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