伝記

□後編
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さてさて、やって参った後半。
忍び組はと言うと――――――好き放題に暴れていた。



ギップル「速やかに避難しろ〜」
ゼル「押さなくても“まだ”城は崩れないから安心してくれ〜」
レノ「ホレそこ、焦るんじゃないぞ、と」

悪ガキ三人組は工事用の黄色のヘルメットを被り、赤い棒で城の中の人たちを誘導していた。
時代設定の無視もいいとこだ。

イリーナ「ルードさん」
ルード「何だ?」
イリーナ「驚く程に女中の人たちがいませんね」
ルード「・・・そうだな」

城から出ていくのは男ばかり。
女など全然見かけない。
ちなみに、城から出る男たちはラグナトリオが設けた『スターワーク』で新しい就職先を探している。













城の内部

バラライ・ヌージ・パイン・ルブランは人のいない部屋を破壊していた。

パイン「最終的には崩す予定なんだから壊しに行く必要はないんじゃないか?」
ヌージ「より早く崩す為にやるんだ」
バラライ「あ〜でも、崩すなんてちょっと酷くない?大将を打ち取るだけとかさぁ」

そういいながらバラライは反動の少ないロケランを連発する。
ドォオンッと音が鳴って、また一つ部屋が吹き飛んだ。

ルブラン「ロケランを連発しながら行脚する人が何を言うんだい」

ルブランは何とも言えない表情でツッコんだ。
しかし、内心は上手くツッコめているかどうか心配していたとか。

しかし、そこに敵の忍者が四人の前に現れる。

忍者「いたぞ!!全員構えろ!!」

その合図と共に屋根から数十人の忍者が下りて来た。
忍び刀を構えていて、今にも斬りかかりそうだ。

バラライ「ちょっと、見つけないでよ」
ヌージ「面倒になるだろ?」

二人は険しい顔をしてロケランとグレネードを容赦なく連発した。
絶え間なく爆発が響き、爆風が四人の髪を揺らす。

忍者たち「ぐぁーーーー!!!!」

その光景を何とも言えぬ表情で見ていたルブランはパインに尋ねた。

ルブラン「・・・これって、忍者のやる事と違くないかい?」
パイン「まぁ・・・な」

流石にパインは否定する事が出来なかった。
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