鼻毛スピリッツ

□鼻毛2『エンドランド突入!竜だって生き物です』
2ページ/15ページ

オヤジが指差した方に視線を向ける。
そこにはテントがあったが何とも酷いテントだった。
古ぼけていて今すぐにも潰れそうな感じである。
加えて看板には“イリュージョンブルー”と書かれている始末。

(うわー、つまんなそう)

ビュティは内心ポツリと呟いた。
しかし―――

「わー!面白そう!!」
「入ろうぜ入ろうぜーーーー!!!」

ボーボボと首領パッチはハイテンションだった。
そして、そのテンションのまま“イリュージョンブルー”に入って行く。

「あっ、待ってよ!!」

ビュティとヘッポコ丸は、二人を追い掛けて”イリュージョンブルー”の中へと入って行った。








中は外見と同じで古ぼけていた。
今だって埃が舞っている。

「早く始まらないかな♪」
「楽しみだな〜♪」

ルンルン気分で始まるのを待つボーボボと首領パッチ。
そんな二人の後ろ姿を複雑な気分で見つめるビュティとヘッポコ丸。

「本当に何が始まるんだろう・・・」

ビュティが呟いた時―――

「レディース・アンド・ジェントルマン!!観客の皆さまお待たせいたしました!
 今日もイリュージョンブルー見に来ていただき、誠にありがとうございます!
 今日もスターの演技を見て楽しんでいってください!」
 では、スターの登場です!どうぞご堪能下さい!」

「わーーーっ!!」

司会者の声が響く中、ボーボボと首領パッチは拍手をする。
すると、舞台の中央に一つのスポットライトが照らされた。
そしてその中に一つのタキシードを着た青い物体が躍り出る。

「プルンプルンプル〜ン!!」

「ええーっ!?スターって天の助君!!?」

そう、青い物体の正体は、ところてんで出来た生物・ところ天の助だったのだ。
ちなみに、この時ビュティはある意味がっかりしたという。

「やぁ。みんな!!今日も来てくれてありがとう!!俺、嬉しすぎてホラ!思わずブリッジしちゃったよ!!」

そう言って天の助はブリッジをする。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ