鼻毛スピリッツ

□鼻毛3『迷宮の果てにフリーパスを捜せ!』
2ページ/17ページ

ボーボボたちは、ランバダから詳しい事情を聞く為にジェットコースターに乗っていた。

「何故にジェットコースター!!!?」

分速200Kmの速さで走るジェットコースタに乗りながらもビュティはツッコんだ。
中々のツッコミ魂である。
ちなみに、配列は

一番前はボーボボ・ランバダ

二番目はビュティ・ヘッポコ丸

三番目は首領パッチと破天荒

四番目は天の助

である。
耳元でゴゴゴッと風の音が鳴る中、ランバダとボーボボは大きな声を出しながら会話をしていた。

「つまりこういう事だな!!」

ゴゴゴゴゴ・・・

「自分が弱い事を情けなく感じて」

ゴゴゴゴゴ・・・

「ハンペンと3世の元で」

ゴゴゴゴゴ・・・

「修行をしていた!!」
「そうだ!!」

ゴゴゴゴゴ・・・

「だがある日」

ゴゴゴゴゴ・・・

「修行から帰ってみると」

ゴゴゴゴゴ・・・

「レムが居なくなってたんだな!!!?」
「そうだ!!!!」

こんな風に会話を繰り広げた後、ジェットコースターは出発地点に戻った。
安全バーが上がり、一行は降りる。
しかし、良く見れば天の助の頭はなく、胴体しかなかった。
だがボーボボたちは何事もなかったかのように歩いてい行く。

「ちょっ!?このままでいいの!!?」
「別にいんじゃね?」

首領パッチが鼻をほじりながら投げやりに言いながら出口へと歩き出す。

「待って下さい!おやびん!」

そしてその後を追う破天荒。
ビュティは重い溜息を吐くと、同じく出口へと歩き出した。

「えっ!?このまんまにしちゃうの!?」
「だってどうしようもないじゃん。それに、すぐに復活するよ」

ニコやかな笑みを浮かべるビュティにヘッポコ丸は唖然とした。
しかし、ビュティがあんな態度を取ると言う事は、彼女も段々疲れて来たのだろう。
そんなビュティの後ろ姿を眺めている所に、ある親子が来た。

「ねぇママ。これなーに?」

男の子が天の助の胴体を差す。

「あらヤダ。何かしらねぇ?いいわ、捨てましょ」

男の子の母親は天の助の胴体を掴むと、そのまま投げ捨てた。
そんな一部始終を見てしまったヘッポコ丸はいたたまれなくなり、天の助の胴体を回収したという。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ