鼻毛スピリッツ

□鼻毛4『三日月の夜にランデブー』
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「駄目です、ボーボボさん!エレベーターもなければ上りのエスカレーターもありません!!」

ヘッポコ丸が報告する。
その時―――

『クックックッ、やぁ諸君』

放送口から男の声がした。
勿論、それはナドラのものだ。

「ナドラか!?」

ボーボボが叫ぶ。

『とうとうエンドタワーに辿り着けたようだな。
 だが、下りしかないエスカレーターを上がってこれるかな?』

「上等だ!!こんなもん上がり切ってやるよ!!」

天の助は意気込んで下りのエスカレーターを上って行こうとする。
だが・・・

「なにーーーーーーーーーーーーーっ!!!??」

エスカレーターに乗った途端、エスカレーターは物凄いスピードで動き始めたのだ。
天の助はそれに巻き込まれる。

「天の助君!!!」

ビュティが叫ぶと、下りのエスカレーターはゆっくり動きだした。
そして、上の方からエスカレーターの一部となって下って来る天の助が現れた。
ついでに言うなら、血を吐いている。

「何でエスカレーターの一部になってんの!?」

普通であれば細切れなどになっている筈だが、これもボケなのだろうか。
ビュティは少しばかり疑問に思ったという。

『言い忘れていたが、そのエスカレーターは乗ると物凄いスピードで下り始めるのだ。
 それを上りきらねば私の元へは辿り着けないからな。精々頑張れ』

そう述べると、放送口から放送マイクを切る音が聞こえた。

「上等じゃねーか!!このエスカレーターを上り切ってテメーの所まで辿り着いてやるぜ!」

ボーボボは威勢よく叫ぶ。
そして―――

「鼻毛真拳奥義『竹馬でGO!!!』

竹馬で物凄いスピードで動くエスカレーターを上り始めた。
首領パッチと天の助も続く。

「そんなんで上り切れるの!!?」

ビュティがツッコむが・・・

「「「うぉおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!」」」

三人は踊り場の所まで竹馬で上り切った。

「すごーーーーーいっ!!!」

ビュティは心底驚いたという。
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