鼻毛スピリッツ

□鼻毛6『激戦!Wブロックの死闘!!』
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ドサッとボーボボたちは床に叩きつけられる。
それを背にヨシキは言い放つ。

「トイレ真拳の使い手だ」

(カッコ悪・・・)

敢えて口にしないビュティ。
ボーボボたちは体勢を立て直すとヨシキに向き合った。

「上等じゃねーか。そのトイレ真拳とやら、絶対に破ってやるよ」

「ふん、やってみろ」

「行くぜ!鼻毛真拳奥義『破壊屋』!!!」

ボーボボ・首領パッチ・天の助はハンマーを持ってヨシキへと走り出した。
だが、ヨシキは―――

「トイレ真拳奥義『流水』!!!」

どこからともなく大量の水を出した。

「「「ぐばぁあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」」」

「まだまだ!!トイレ真拳奥義『芳香剤』!!!」

ヨシキは芳香剤を振り撒く。
三人はまたもや悲鳴を上げる。

「「「キッツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」」」

「鼻が・・・鼻が・・・鼻が伸びちまうーーーーーーーーーー!!!」

三人の鼻は童話の人形のように伸びて行った。

「伸びるの!?曲がるんじゃなくて!!」

つくづく不思議だ。
そんな事より、ボーボボたち三人は顔を見合わせて、ワナワナと震えだした。

「鼻が伸びたらもう・・・」
「俺たちは・・・」

首領パッチと天の助の順で言う。
次はボーボボだ。

「キツツキになるしかねーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

「何で!!!!??」

全く意味が判らない。
キツツキになる理由が全くもって判らない。
しかし、三人はそのままヨシキへと突っ込んで行く。

「鼻毛真拳奥義『キツツキの演奏』!!!!」

三人はヨシキをキツツキが如く突く。
しかし、コンコンコンコン等と言う可愛らしい音ではなく、ドスッドスッドスッと言う刺すような鈍い音しかしなかった。
演奏どころではない。

「ぐっ・・・!!」

それでも一応、ダメージを食らうヨシキ。
そこに―――

「「「ヨシキ様ーーー!!」」」

三つの声がして何かがボーボボたちを蹴り飛ばした。

「ぐおっ!?何だ!!?」

「貴様、よくもヨシキ様を!!」
「ぶっ殺してやるよ!!」
「覚悟しやがれ!!」

そして叫ぶ“何か”。
良く見てみれば、トイレのガッポンする奴とスリッパとトイレ用洗剤だった。

「俺はガッポン!」
「俺はスリッパ!」
「俺は洗剤!!」

「そのまんまだね」

ビュティが冷静にツッコむ。
見りゃ判る。
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