鼻毛スピリッツ

□鼻毛8『オイルですーべすべ』
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「行くぜ!オイルめっちゃ投げる真拳奥義『サラダ油』!!」

アブラーはサラダ油が詰まったボールをめっちゃ投げて来た。
それはボーボボたちに当たり、簡単に破裂して油が飛び散る。
しかし、天の助はむしろ嬉しそうだった。

「フッ、この奥義、オレには効かないぜ!!」
「よし、天の助!このままアイツにつっこめ!」
「おうよ!!」

天の助は得意な顔でアブラーに向かって走っていく。
しかし―――

「オイルめっちゃ投げる真拳奥義『オリーブオイルの塊』!!」

「ぶーっ!!!」

オリーブオイルの塊っぽいもので殴られてダウンした。

「まだまだ!オイルめっちゃ投げる真拳奥義『ごま油とベニバナ油のラプソディー』!」

そう叫んでアブラーは二つの種類の油をめっちゃ投げて来た。
当たると落ちにくくて凄く嫌なのでビュティは木の後ろに隠れ、ランバダはポリゴンで作った壁で避ける。
ヘッポコ丸は修行も兼ねて素早く避ける。
しかし、三バカは違った。

「はい!」
「やあっ!」
「ええい!}

三バカは昼間の奥様のようなエプロンと化粧として青バケツを両手にごま油とベニバナ油を回収していた。
ご丁寧に右はごま油、左はベニバナ油に分けて。

「これは油の大セールよ!取って取って取りまくるのよ!」
「そうよ!!これこそ真の戦場よ!!」
「やる気のない奴はお帰りなさい!!」
「お前らが帰れ!!」

敵がいるというのにこのふざけ様。
まぁ、今に始まった事ではないが。

「くっ!やるな!!」

「これで!?」

「ならば!オイルめっちゃ投げる真拳奥義『ピーナッツオイルとココナッツ油のハーモニー』!!」

そう言って今度はピーナッツオイルとココナッツ油を投げて来た。

「種類が変わっただけで投げてるのは一緒だよね!?」

ビュティの言い分はもっともである。
しかし、三バカは再び別のバケツを持ってピーナッツオイルとココナッツ油を回収する。
真の奥様はこの三人かもしれない。

「うっとうしぃんだよ!!」

ランバダがアブラーの腹を蹴りあげる。

(ランバダさんナイス!!)

ビュティは心の中で全力のガッツポーズをした。
そろそろこのしょーもない技をどうにかしてほしかったのだ。

「ランバダてめー!!」
「空気読め!!このすっとこどっこい!」
「ところてん漬けにしてやろーか!?ああん!!」
「上等じゃねーか」

「「「ギャーーー!!!!」」」

ランバダがポリゴンオーラを全開にすると三バカは涙を流しながら怯えた。
余計に刺激しなければいいものを・・・。
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