鼻毛スピリッツ

□鼻毛9『突撃!空中都市クラウン』
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「毛狩り隊!」

「如何にも。私は毛狩り隊空ブロック副隊長・キクウ。
 ボーボボ及びその仲間を敵とし、またカナヅチ様の結婚式を邪魔する不届き者として排除させて頂きます」

「へっ!お前みたいなひょろっちい奴にやられる俺たちじゃねーぜ!おととい来やがれってんだ!!」

天の助は威勢良く叫び、本人曰くの黄金の右拳をキクウに向かって走りながら突き出した。
それに対してキクウは背中の翼で己の身を包む。

「らぁっ!!」

天の助の右拳がキクウの翼に触れた瞬間、天の助は浄化された。
天の助は地を這うような声を上げて消える。

「ぐぁ〜〜〜〜!!!」
「浄化された!!」

「無駄です。この翼は心が邪悪な者を浄化する力があります」

「ならば、心が聖者のように澄んでいれば問題ないな」
「聖者と言えば神父で決まりだぜ!」

ボーボボと首領パッチは神父へと姿を変え、十字架を持ってキクウに突撃した。
結果・・・

ジュワ〜〜〜〜〜〜!(浄化される音)

「「ぐぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」」

「浄化された!!!」

表面を神父で装っても中身が邪悪なので通じなかったようだ。

「今です、全員でかかりなさい」

「「「おーっ!!!」」」

キクウの号令の下、隊員たちは一斉に飛び掛かってきた。

「ビュティ、俺の後ろに!」
「うん!」

ビュティに指示を出すヘッポコ丸。
今回は頼もしいぞ、ヘッポコ丸。

「お前らに用はねーんだ、うせろ!」

ランバダは隊員たちを上手くかわしたり一撃を加えて撃沈させながら辺りを見回す。
すると、偶然にも『この先、カナヅチ様結婚式場』の立て看板があった。
ランバダはそれを便りに走り出す。
だが、それをキクウが許さない。

「この先には行かせませんよ」

「チッ!」

攻撃を仕掛けてくるキクウとそれを防御するランバダ。
力の差はランバダの方が圧倒的に上だがキクウは粘り強く、中々前に進めない。

「とっととそこをどきやがれ!!」

「どく訳には・・・行きません・・・!カナヅチ様の・・・為にも・・・!」

どうやらキクウはカナヅチに対して忠誠心が強いようだ。
だからこそ、こうやってボロボロになりながらもランバダの行く道を阻もうとする。
そんなキクウの下に三体の神が降臨した。

「ナレーションストップ!!三体の神ってまさか―――!!」

「「「そのまさかだ」」」

「ところてんの神・ところ天の助!」
「ハジケの神・首領パッチ!」
「牛乳の神・ボーボボ!」

「牛乳!?鼻毛じゃなくて!!?」

「ここに降臨!!!」

ピカーッと戦隊もの宜しく後光を輝かせる三人。
キクウは戸惑った。
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