鼻毛スピリッツ

□鼻毛12『夢の世界でドリームバトル!?そして今明かされるパチ美のトラウマ!』
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レムスリープワールド内


「ここがレムスリープワールド・・・?」
「あ、そういえばへっくんは初めてだったね。ここはレムさんの究極奥義で作られた世界で、
 この世界ではレムさんの力が20倍に跳ね上がるんだよ。私達は大丈夫だと思うけど、敵はこの世界で寝たら死んじゃうの」
「敵が寝る前に本人が既に寝てるぞ」

世界の空で目を3にして眠りこけるレムの寝顔を見ながらヘッポコ丸は言った。

「ああ、うん、まぁね・・・」
「おい、あっちに何かあるぞ」
「え?」

ランバダが何かを見つけたらしくその方向を指差す。
そこには―――

「なんじゃこりゃ!!?」

ところてんで出来た村、植木鉢にゴムボールが植えられている庭園(?)、コピー機を積み上げて出来た何かがそこにあった。
天の助はところてん村で、首領パッチは庭園で、ボーボボはコピー機を使ってそれぞれ作業をしていた。

「三人共何やってんの!!?」
「おうビュティじゃねーか。見ろよ、俺のところてん村」
「レムさんの夢の中でなんてもん建設してんのアンタ!!?」
「レムの為さ〜」
「ゴムボールを植えた植木鉢の庭が!!?」
「うっふん♡今はコピー機オブジェの時代よ!」
「コピー機オブジェ!!?」

ドヤ顔の天の助とキラキラと澄んだ瞳の首領パッチと女っぽい喋り方のボーボボが自慢気に言う。
一体人の世界で何をやっているのやら。
そこにパチン、と鼻提灯を割って目覚めたレムが驚いたように言った。

「ハッ!どうりで最近この世界が騒がしいと思ったら―――!?」
「今更気づいたの!?もっと早く気付こうよ!!」

「クックックッ、やはり来たか、ボーボボよ」

「っ!?誰だ!?」

ヘッポコ丸が反応し、全員で声のした方を振り向いた。
声の主は薄い暗がりの中から徐々にその姿を表していく。
そうして現れのは獏に乗った一人の男だった。

「俺様は毛狩り隊特殊部隊隊員・夢使いのツルッテル。夢の中から貴様を倒しに来たぜ」

「貴様だな?夢の中でヘッポコ丸を襲ったのは」

「ヘッポコ丸?ああ、そこのガキか。お前を倒すついでにと思ってな」

「ゲス野郎が!!テメーは俺がぶっ潰す!」

構えるボーボボたち。
それに対してツルッテルは余裕の笑みで杖を出現させる。

「いでよ、ナイトメアステッキ。そして現れよ、ドリームシャドウよ!」

ツルッテルが杖―――ナイトメアステッキを一振りすると数多くの影の魔物たちが姿を現した。

「フン!魔法なら負けないわよ!!」
「アタシたちの魔法の力を見せてやるわ!!」
「喰らいなさい!!」

「「「いでよ、メルヘンラビット!!」」」

魔法少女のような姿になって対抗する三バカ。
三人同時に魔法のステッキを振った瞬間、眩い光と共にバニーガールの服を着たマッチョたちが現れた。
とんだ地獄絵図である。

「メルヘンのかけらもねー!!!」

ビュティの言う事は最もであった。

「やれ!ドリームシャドウ!」

「「「「「しゃぁあああああ!!!」」」」」

「いやー!怖い!!」
「助けてダーリ〜ン!」
「きゃあ〜〜〜〜!!」
「うわぁあああ!?こっちくんなー!!」

ドリームシャドウに恐れをなしたメルヘンラビットたちはヘッポコ丸に助けを求めて迫る。
迫られたへっぽこ丸は遠くへと逃げるのであった。

「へっく〜〜ん!!」

「大変!私達の魔法が通じないわ!」
「一旦逃げましょ!」

「「それ〜〜!!」」

「ちょっとー!そっち俺が作ったところてん村なんですけどー!?」

子供のように駈け出したボーボボと首領パッチが入っていったのは天の助が作ったところてん村だった。
勿論、そんな二人を追いかけてドリームシャドウもところてん村へと入って行く。
もう嫌な予感しかない。
恐る恐る天の助が村の入口から中の様子を覗き見ると―――

「おりゃぁあああああ!!!」
「かかってこんかい!!!」

「何やってんのさ!!?」

大きな槍と首領パッチソードを振り回して暴れまくる二人の所為でところてん村は破壊尽くされていた。

「俺の村〜!!」

「チッ、やはりこの程度じゃ駄目か。ならばこれでどうだ!『デスマシーン』召喚!!」

ツルッテルが再度杖を振ると今度はロボットが2,3体現れてボーボボたちに一斉射撃してきた。
ミサイル・マシンガン・レーザービームなどが絶え間なくボーボボたちに浴びせられる。

「「「ぐばぁああああああ!!!」」」

「フハハハハハッ!デスマシーンは無限に弾を発射し続ける!それこそお前らが死ぬまでな!!」

「嘘だ!そんなの都合良すぎる!」

「普通ならそう思うだろう?だがここは夢の世界!夢の世界はなんでもありなのさ!!」

「そんな・・・ボーボボ!!」

ボーボボたちを心配してビュティが振り返ると―――

「奥義『リフレク扇風機』!!」

三人は扇風機を構えてミサイルなどの弾を跳ね返していた。

「ええっ!?扇風機で全部跳ね返してる!!?」

「何ぃっ!!?扇風機で跳ね返すだとぉ!?」

跳ね返ってきたミサイルなどの弾はデスマシーンに直撃し、デスマシーンは大破した。
それを見てボーボボはニヤリと笑う。

「フッ、扇風機を舐めんなよ?」
「いやいやいやいや!普通の扇風機はこんな事出来ないから!!」

良い子のみんなは真似しないように。
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