エクディシス
□春1日(晴)来日!
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「あの、つかぬことを伺いますが。名前は何というのですか?」
「バレットだ。この町の教師をしてる」
「ああ。教師、ですか」
「何だ、意外か?」
「いえ。滅相もございませんよ」
うん。
正直かなり意外だった。
教師とか似合わないし。
無職かと思ってた。
「ここだ。中まで案内してやるよ」
「本当ですか?ありがとうございます」
「お前、敬語似合わないぞ。」
「そうですか?」
「お、俺の前で敬語使うなよ」
「はあ・・・・・・」
どういう意味だよそれ。
今はどうでもいいし、さっさと中に入って町長に挨拶しないと。
・・・・・面倒だなぁ。
「バレットじゃないか。・・・・・おや?そちらは」
「帝国軍第3部隊下級騎士、レインです。王の任務によりこの町に来ました。しばらくの間滞在したいのですが、よろしいでしょうか?」
「構いませんよ。この近くに空き家がありますので自由に使ってください」
「ありがとうございます。空き家まで用意していただけるなんて。光栄です」
「そんなことありませんよ。バレット、案内してあげなさい」
「・・・・・・・・おいレイン。行くぞ」
「はい」