エクディシス

□春1日(晴)来日!
3ページ/7ページ

「あの、つかぬことを伺いますが。名前は何というのですか?」

「バレットだ。この町の教師をしてる」

「ああ。教師、ですか」

「何だ、意外か?」

「いえ。滅相もございませんよ」

うん。
正直かなり意外だった。
教師とか似合わないし。
無職かと思ってた。

「ここだ。中まで案内してやるよ」

「本当ですか?ありがとうございます」

「お前、敬語似合わないぞ。」

「そうですか?」

「お、俺の前で敬語使うなよ」

「はあ・・・・・・」

どういう意味だよそれ。
今はどうでもいいし、さっさと中に入って町長に挨拶しないと。
・・・・・面倒だなぁ。

「バレットじゃないか。・・・・・おや?そちらは」

「帝国軍第3部隊下級騎士、レインです。王の任務によりこの町に来ました。しばらくの間滞在したいのですが、よろしいでしょうか?」

「構いませんよ。この近くに空き家がありますので自由に使ってください」

「ありがとうございます。空き家まで用意していただけるなんて。光栄です」

「そんなことありませんよ。バレット、案内してあげなさい」

「・・・・・・・・おいレイン。行くぞ」

「はい」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ