短編

□プチ連載1
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よし、あのドM野郎はいないな。さっさと席についてからのんびりしていたのはいいが、またドアが勢いよく開いた。同時に十代の声が響く。 ったくうるさいんだけどさ。 ため息をついて前を見たがふいに影がさし振り返れば抱きつかれてしまった。

「レイガじゃないか!お久しぶり」

「ドM野郎!?クソッくっついてんじゃねぇよ!」

肘打ちが見事にきまってドM野郎が後ろに倒れこんだ。 相変わらずにも程があるだろうが。学習しろこのバカが。愚痴ってやったら起き上がってニヤニヤ笑いだした。キモイんだよ。

「そんなに喜ぶなって。俺も肘打ちの歓迎くらってうれしいぜv」

「何赤くなってんだよ。このドM野郎」

「ドM野郎じゃなくてヨハンだ!」

「知るかよ」

「酷いなぁ。十代もそう思うだろ?」

「(いや、ヨハンにも問題あると思うんだが)」

「こんな奴ほっとけよ」

十代は同感したのか私の隣に座った。 ドM野郎はさっさと校長んとこでも行ってな。呼んでるみたいだしさ。それに気付いて前に進みだしたのでガッツポーズをしておいた。 安心したのもつかの間、あのドM野郎が校長のマイクとって何やら話だした。 ったく目障りなんだよ。
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