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□標的33 作戦前日
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「(作戦を明日開始するだって?)」
"はい、明日にしたいんです"
いつもどおり書類を整理していたら突然骸が言ってきた(といっても回線を繋いだごしにだが)もんだからせっかく束ねた書類を落としてしまった。
「(なんで明日がいいんだよ)」
"明日提出しなければならない書類があるんでその時に"
「(かなりついで感があるんだが)」
"えぇ。ついでに、ですよ?"
「(・・・・・・・かなり余裕そうだな)」
"当たり前じゃないですか僕は負けませんよ"
「(あてにならないのは俺だけか)」
"酷いですね。半身にむかって・・・・・・"
「(いや、かなりの勢いで嫌な予感がする)」
"なんですかそれ。不安になるじゃないですか"
「(不安になんかなってないクセしやがって)」
"おや、バレましたか"
「(まるわかりなんだよ。このロン毛ナッポー)」
"クフフ。蓮はそんなに殺されたいのですか?"
「(自分が死んでもいいんならご自由に)」
まるで緊張感のない会話だな。俺は軽く笑ってから落ちた書類を拾っておいた。そしたら・・・・・
「チェル〜」
「(げっ!骸、白蘭が来たから一旦やめる)」
"わかりました"