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□標的30 誘拐犯VSコスプレマニアVSボンゴレ
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「こっちだもんね!」
ランボに連れられて俺とミルフィオーレの男はさっきから変な道を通っている。・・・絶対にアジトなんてないぞ。
「ランボ様、どちらに向かうおつもりですか?」
「んっとねぇ、んっとねぇ、ここだもんね!」
・・・・・・・・・・・・。どこだよここ。何もないところに出てきた俺達は暫く呆然とながめてからちらりとランボを見る。
「何もございませんが」
「てめぇ!ちゃんとまじめに教えろ!!」
「うわぁぁぁぁぁん!」
はぁ、んなに怒るからランボまた泣いたじゃねぇかよ。俺は仕方なく飴をランボに渡して歩くように言う。さて、今度はどこに連れて行くつもりかな?・・・・・なぁんて考えてる間についたのはなんと町の駄菓子屋さん。これには俺も絶句。・・・・・なに考えてんのかまったくわかんねぇ。
「ここにあるのですか?」
「なにが?」
「いや、なにがって・・・・」
「アジトだよ!」
「ないけど?」
あ、即答か。軽く笑いそうになったが得意(か?)のポーカーフェイスでごまかす。
「貴様なめてるのか!」
「オレっちおっきな飴がほしいもんね!なーなー、そこのガングロばばぁ買って」
「・・・・・・・・・かしこまりました」
殴り飛ばすぞクソガキが。あやうく本気で殴りそうになったが、まぁ、大人だから我慢して一番デカイのを買ってやった。
「次こそアジトにつくんだろうな・・・・」
いや、この調子じゃ永遠に無理だと思う。
「ランボ様、とりあえずご案内をお願いします」
「仕方ないなぁ」
ついて行って見ればま、わかってはいたんだけどよ。変な場所で。つか、ここはリングの反応があった神社じゃねぇか。
「・・・・・・・・・ここは神社ですね」
「ガキ、殺されたいのか」
「わ、わかってるもんね。こっちだよぉ」
はぁ、もういやだ。
さて、ここでみなさんに質問だ。俺達は今どこにいると思う?
ちなみに正解は、だ。下水道らしきところ。もう俺もさすがに限界だ。
「ここを出ればアジトなんだろうな?」
「そうだもんねぇ!」
いや、絶対アジトにはつかない。断言できる。いい加減諦めたらどうだよ。
「出口がみえてきましたね」
「ああ、さっさとこんな所ぬけるぞ」
「わかっております」
当然だ。こんなとこ、さっさと出たいぜ。