原作

□逢瀬
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「銀ちゃん!
あーもォォォ何て事アルカァァァァァ!!
貧しいアル!!食生活が
めっさごっさ貧しいネ!!
鉄子の金はどうしたァァァ!!
鉄子…Σ徹子のカネ!!
♪ルールルッルルルルールルッ♪」

「うーせぇなァ、黙って
食えや五分粥…
アレだぞ、身体に優しー
食生活だよコレ。
ロハスだよLOHAS。
鉄子の金だァ?
あんなはした報酬金、
家賃&お前ェの食費の
ツケに消えたよ…
そりゃもーDEATH NOTEに
名を記されたかの様に
儚くなァ。
あーあー、アンニュイな
昼下がりじゃねーんだから
妙なオープニング
BGMはやめろや…‥。」

「か弱い乙女にあんな
大冒険を課した末がこの
始末アルカ…
あーせちがらいヨ!!
山盛りご飯に梅屋の
メンマひと瓶ぶっ掛けたの
50杯食べる位の
ささやかなゼータクも、
悲劇の美少女・
神楽ちゃんには
許されないのであった…‥」

そう言い放ち涙目で粥を
がっつき始める神楽を
銀時は、僅かに罪悪感を
持って眺めた。

紅桜の一件で、唯一の
身内である兄を失った上、
刀鍛冶としての腕前も
まだまだ駆け出しの
身である、鉄子。

「…そんな小娘から、ホイホイ
大枚貰えるかってんだよ…‥」

こっそりと、
殆ど手付かずの報酬金を
返しに行った晩を
思い出しつつ銀時は
そう、独りごちる。
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