お話

□お留守番
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「あれ〜?珍しいねぇ。プロシュートが仕事も無いのにアジトに来るなんて」

俺がリビングに入ると同時に、メローネが絡んできた。

「お前は用も無く来すぎだろ」

軽くあしらう。

「俺はイルが居るならいつだって来るよ…!」

そのイルーゾォはメローネの膝の上でウトウトしている。

「メローネ」

どこからかリゾットの声がした。
振り向くと俺が今通ったリビングの扉前にいつの間にか居た。

「あ、リーダーリーダー」

急にイルーゾォがパッチリと目を開けてリゾットの元へ行こうとするが…

「…メローネ離してぇ」

変態がイルーゾォを捕まえて離さない。

「ヤダよー今日はイルは俺のモノなのさー♪」

「んー…オレは誰のモノでもねぇよー」

強いて言うならリゾットのモノ…なら本人も嫌がらないだろうな。

「…メローネ」

黙っていたリゾットが痺れを切らした様にもう一度呼ぶ。

「えー何ぃ?」

「急な仕事だ。ソルベと組んでもらう」

リゾットから書類を受け取り、メローネは目を通す。腕はしっかりイルーゾォを捕えたままだが。

「えー、今から?分かったよー行ってくるよー」

「りぃだぁあ!」

メローネが手を離した瞬間に、今度こそイルーゾォがリゾットに飛び付いた。
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