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□中学3年生の頃のお話。
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『でね、けーちゃん!やっぱり亮ちゃんは受ポジションだと思うんだよね。私的に精神的には攻寄りでもいいかなぁ、なんて思うんだけど』
『は?何言ってんの、のぞみ!亮ちゃんはやっぱり総受けだよ。周りには跡部に忍足に、あと氷馬(こおま)だっているんだよ?フラグ立ち過ぎじゃん』
『えー?受けは受けでも総受けは私の趣味じゃないの。さっちゃん、趣味悪ーい』
『何だと!?ねぇ忍足、あんたも亮ちゃんは総受けだって思うよね?』
「……切っていいか?」
そう尋ねながらも、2人の返事を待たずに携帯電話の電源を落とした。
授業は1限目。
派閥・氷帝。俺様、跡部景吾のクラスは自習だった。
教室は自習だからか、一応授業中であるにも関わらずざわついている。
この自習時間に出された課題は、終わらなければ宿題になる。だからさっさと終わらせてしまおうとペンケースを出した所で、携帯電話のバイブが揺れた。
どうやら派閥・中央ののぞみのクラスも自習時間だったらしい。
今日はもともと1日楽な時間割りだったのが、更に自習となってハイテンションとなっていたのだろう。
普段は滅多に電話なんて掛けてこねぇくせに。たまに掛けると長電話になるんだよな、あいつ…
しかも何を話すのかと思えば、宍戸は攻めだとか受けだとか…訳が分からねぇんだよ!
ったく…電話で話すのは久々だったから、少しくらい話してやろうと思ったが。
こんなことならシカトしとくんだった。
しかしあいつ、何だって派閥を中央にしたんだ?俺様も宍戸もあれだけ氷帝を勧めたのに…
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