記念小説を入れていくよ(・ω・´)

□正義のミカタ
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20XX年、
歌舞伎町の建物が怪物“似蔵”によって崩壊され続けていた

その怪物を操っているのは他ならぬ悪の組織“鬼兵隊”の隊長、晋助である

「クク…いい破壊力じゃねぇかァ。もっと壊してやれ似蔵」

似蔵が晋助の言う通り、ビルを破壊しようとしたその時 「待ちなさい!あんたの思い通りにはさせないわ!」
「あァ?」


声が聞こえた方向を見ると色ちがいのタイツを身にまとった5人組の男女がやってきた


「レッド!ギンレンジャー!」
「ブルー!パチレンジャー」
「イエロー!ヅラレンジャー!」
「グリーン!さちレンジャー!」
「ピンク!カグーラレンジャー!」

『5人揃って…!! 歌舞伎町防衛隊!!』


可笑しなところありありの戦隊モノ定番の台詞を決めるとシンスケは不敵に笑った …いや、適格なツッコミを入れた

「………あ?し〇ちゃんのかすかべ防衛隊のパロか?」

「銀さん…だから〇〇戦隊、〇〇レンジャーにしようって言ったじゃないですか…」 「それに私たち仮面被ってないヨ。顔面丸出しアル」 「うっせぇよお前ら!細けぇ事気にしてんじゃねえよコノヤロー!」 晋助は今度こそ不敵に笑った 「フッ…まぁいい。今日こそ息の根を止めてやらァ」 晋助が似蔵を見ると似蔵はその意を察したかのようにレンジャーに向かってきた

触手のようなものが背中から湧き出て気持ち悪い


「そこの怪物!あなたの相手は私で十分よ!」

さちレンジャー(さっちゃん)はそう言うとどこからか謎のステッキを取りだし、呪文を唱えた


「ムーン、ゴージャス・メディテーション!!」


「セーラーーンか!?」
一同の疑問を無視するかのようにステッキの先から閃光が飛び出し、似蔵を攻撃した


「ギィアアアア!!」

雄叫びをあげると似蔵は倒れこみ、触手も消え失せた

「チッ…おい、万斉」

「承知」

シンスケのとなりにいた米国のアニメによく出てきそうなツンツン頭が特徴のグラサン男…万斉は武器である三味線を出した


「はっ!テメェの相手なんて銀さんで十分!!」

レッド、ギンレンジャーが前方に立ちはだかった


万斉からの攻撃を華麗に避けていく


「晋助には手を出させぬぞ」


「あ!?なんだと?!食らえっ!コノヤロー!!」 ギンレンジャーは手でわっかを作り魔球をそこから放った その魔球を直に食らった万斉はどこか彼方へ飛んでいってしまった


「キャッホーイ!銀ちゃんスゴいアル!」


レンジャー4人はギンを囲み歓声を上げた

一方魔球の風で吹き飛ばされ建物に叩きつけられてしまったシンスケは未だ立ち上がることができず、うつ伏せに倒れていた


「……ッッつぅ」


もろに背中を強打してしまった晋助は体が動かず、服も破れはだけて悲惨な姿だ。
晋助は徐々に自分に近付いてくる足音の方に視線を向けた。


「くっ、……お前ッッ」
「…あーあ、こんなにボロボロになっちゃって、ごめんな?痛かっただろ」

「…はっ、さすがだなぁ?ギンレンジャー。おらよ、情けなんていらねぇから、さっさと殺りな」


ニヤリと笑いながら晋助はそう言うと仰向けになった 足音の主、ギンレンジャーこと銀時はその傷だらけで無防備な晋助の姿に顔を歪めた。
銀時はすっと晋助の頬に手を伸ばす。


「何がさっさと殺りなですか、晋ちゃーん」

「!?、っ、?いたひ、いたいッッ」

「悪いこと仕出かす子へのお仕置きでーす」


銀時は晋助の頬を掴むと引っ張った。
晋助は涙目になりながら、銀時の腕をのけようともがく
その様子を見て銀時はため息を吐き、手を離すと晋助を抱き起こしてあげた。


「〜〜〜ッッ!!何すんだ!!“銀時”!!」

晋助は頬を擦りながら銀時を名前で呼び、涙目で睨み付ける 「それはこっちの台詞だから。いつも言うこと聞かないで世界征服なんて企んで」

「……っ。お前には関係ないっ」

「関係大有りですぅ。あんまり彼氏に心配かけさせるなよ、」


そう。
銀時と晋助は恋人同士なのだ。
その言葉に晋助は顔をそらす。


「あとあのツンツン頭、あんまベタベタしないでよ、銀さん嫉妬しちゃう」

「……」

未だ顔をそらてる晋助の顎を掴んで自分の方に向けさせた 「なぁ、晋助、世界なんて見なくていいから」 「……っ」 「俺だけを見ててよ…」

「ッッ!!銀時ぃ…!!」





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