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□消毒
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「よお、先生久しぶりだなぁ」

「な、キリコお前、また人を殺しにきたのかっ!!!」

「人聞きがわるいなぁ。俺だって他人を見舞う時ぐらいあるさ」



今日は仕事で手塚の病院に来ていた。この病院は近くの大学病院と繋がりがあり、今回は私が公開オペを頼まれた。断るつもりだったが、手塚には最近借りがあるし、どうやら大学病院側から手塚に頼み込まれたらしい。社会貢献はあまり考えてないが、難解な手術ではないし、せっかくなので受ける事にした。


「あ、こよしやのおっちゃん!」

「お、嬢ちゃん。元気だったかい?」

「うん。また人こよしにきたの?」



今日は大体5時間では終わるだろう。最近彼女をあまり外に連れ出せてないので、今日は夜飯に連れてくことにした。居酒屋だと断ったが、めかし込んでいる彼女を見て思わず笑ってしまった。


「お前先生と同じこと聞くんだな…今日は仕事じゃない、知り合いの見舞いさ」

「ふーん」



手塚の病院なら危険はないし、顔見知りの看護師もいるし、大丈夫だと思ったが…
思わぬ邪魔が入った。よし、今日はマッハで終わらそう。


「ブラックジャック、そろそろ…」

「分かった、手塚今いく」

「先生、頑張ってね」

「ピノコ、必ず待合室で待ってろよ、わかったな。そこの危ないおじさんには絶対についていくなよ」

「あらまんちゅー!」

「侵害だなぁ」


後ろ髪を引かれる思いで手術室へ向かう。
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