□詩集2
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[海を歩く]


青い船から見下ろした。
世界は明るい。
君は還らない。
矛盾。

月が綺麗だと言う。
その言葉を信じていた。
君は消えた。
僕にはできない。
何もかもが怖くなって。

誰にも言えない。
だから行く。
見えない海の上を歩く。
花束を遺して。

生きようなんて思うな。
それほど強くない。
空腹を満たすのは海水。
君はもうくれない。
何もくれない。
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