short
□Log
2ページ/4ページ
「席替えするぞー」
先生の言葉に、教室内は歓喜の声があがる。
そんな中、俺は一人ため息をついとった。
じゃってめんどくさいし…。
今の席は窓際の一番後ろ。
一番いい席なんに変わるなんて嫌じゃ。
じゃがそうも言ってられん。
渋々クジを引き、書かれている番号の席に移動する。
俺の席は、前の席の隣。
少し変わったがいい席には変わりない。
一番いい席になったんは誰かと思って、隣を見たら…。
「よろしくね、仁王君」
そう言ってにっこりと微笑んだのは、なまえじゃった。
なまえが隣…?
え、ちょ、心臓ヤバいんじゃけど。
「あぁ、よろしく」
動揺を隠し必死に声が震えないように言葉を発すれば、なまえはまたふんわりと微笑んだ。
っ…可愛ぇ///
なまえは俺の密かな想い人。
同じクラスなんに今まで一回も喋ったことはなかった。
恥ずかしすぎて近付くのすら無理じゃからの。
そんななまえと、今はこんなにも近い。
席替え…Goodjob!!←
ちゅーか俺、さっきちょっと冷たくなかったか?
怖いとか思われとったらどないしよう…。