short
□BirthdayCard
1ﾍﾟｰｼﾞ/5ﾍﾟｰｼﾞ
「赤也！」
昼休み、先輩達と飯を食おうと教室を出たところで、後ろから声をかけられた。
「お、なまえ！どうしたんだ？」
振り向くと後ろに立っていたのはなまえだった。
去年同じクラスで仲良くなった奴で、違うクラスになった今でもよく話している。
「赤也今日誕生日でしょ？プレゼント！」
なまえの手には黒のリボンがかかった白い箱。
なまえからプレゼントを貰えるとは思っていなかったから、少し驚いた。
「覚えてたのか？サンキュー」
「うん。じゃあねー！」
俺にそれを渡すと、なまえは小走りで自分の教室へ戻っていった。
「…なまえからプレゼントか……あ！やべ、先輩達が待ってる！！」
1人だけ遅れたりしたら、幸村部長になにされるかわかんねぇ…！
少し冷や汗をかきながら、受け取ったプレゼントを持ったまま俺も屋上へと急いだ。