short

□心恋
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「お前さん、名前は?」




突然そう聞かれ、少し驚くも答えると、彼は少し考えクラスを聞いてきた。




「3-Iです」


「年下かと思ったぜよ。俺はB組の仁王じゃ。明日、返しに行ってもよか?」




独特な方言混じりの話し方をする仁王君は、同い年とは思えないほど色気のある微笑みをした。


じゃあ、と彼へ背を向け、また家路を歩き出す。


(仁王君…か…)


トクン…トクン…


少し高鳴る胸を不思議に思いながらも、私は傘を差し直した。





(この気持ちは)(なんだろう…?)
心恋


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