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□王様ゲーム
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「へぇ…おもしろそうだね。やろうか」
「精市、部長が遊びに参加とはたるん「うるさい弦一郎。いやならお前一人で練習してこいよ」
「す、すまん…」
部室の端っこでいじける真田。
みんなは同情の目を向けるだけで、声をかけようとはしない。
「ふむ。準備ならできているぞ」
「どっから用意したんじゃ…さすがというべきか、参謀…」
みんなは仁王のつぶやきと同じことを思ったが、口には出さなかった。
「「「王様だーれだっ!!」」」
「おっ♪俺だぜぃ」
「丸井君ですか…命令は?」
最初の王様は丸井。
みんなはどんな命令なのかワクワクしながら丸井を見つめた。
「んー…じゃあ、2番と5番が抱き合う」
全員急いで自分の番号を確認する。
「私じゃないや。2番と5番誰ー?」
「う゛〜俺2番ッス…」
「赤也かよぃ!じゃあ5番は…」
「…俺じゃ」
仁王は手をあげて切原を呼ぶ。
「なんか…身の危険を感じるんスけど…」
「いくら俺でも男に興味はなか」
若干身構えてる切原に、仁王は近づいて抱きしめた。
「まぁ…赤也だったらわからんけどのぅ(ニヤ)」
「「「!?!?///」」」
仁王が切原の耳元でささやいた一言に、場にいるほとんど(幸柳真ジ以外)が赤面した。
「ふ…冗談じゃよ」
仁王はそう言い、切原から離れなまえに近づいていく。
「どうしたんじゃ?顔が真っ赤じゃのう(ニヤ)」
「だ、だって仁王が…///」
「ん?おれがどうしたんじゃ?あぁ、赤也みたいに抱きしめてほしいんか?」
「えっ!?///」
仁王が言った一言に、なまえだけでなく部員全員が反応した。
「ちょっ…何言ってんの仁王///」
「ん?いいじゃろー…」
「ひゃっ///」
「…いい匂いじゃのう…」
なまえに抱きついて、髪に顔をうずめる仁王。
赤面しながらあわてているなまえを見たみんなは、仁王を離そうとした。
……が、一瞬早く幸村が動いた。
「仁王、離れてあげな?なまえが困ってるだろ?(俺のなまえから離れろ。この変態が)」
「じゃってなまえ抱きごごちいいしのう…離れたくなかー(ふっ…じゃあ離してみんしゃい。なまえは別に嫌がってないしのぅ)」
(((ここの空気黒ぇー!!)))