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□王様ゲーム
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ここは立海大付属中男子テニス部の部室。


中ではレギュラー陣と1人のマネージャーによって、いつものバカっぽいような会話がくりひろげられていた―――。










「あーっ!幸村遅いぜぃ!!」


「何してるんスかねー?」


「先生との話が長引いてるんじゃない?も「もう少し待ってようよ…となまえは言う」


「柳…人のセリフにかぶるのやめてよ」




ミーティングのために部室に集まったみんなは、部長の幸村が来るのを待っていた。




「暇じゃしーなまえ、遊ばんか?」


「仁王!///」




椅子に座っているなまえの後ろから、仁王が抱きついてきた。




「ちょっと!何してんスか、仁王先輩!!」


「仁王君、なまえさんから離れたまえ」




それを見た切原と柳生は、なまえから仁王を離そうとする。




「それくらいいいじゃろうが。なぁ、なまえ?」


「いきなりじゃなきゃいいけど……///」


「いいのかよぃ!んじゃ俺も…」


「えっ!?ちょっ…」




ブン太が調子にのり、なまえに抱きつこうとすると―――
 




「何の騒ぎだい、蓮二?」


「精市、戻ってきたのか」




部室のドアが開き、幸村が戻ってきた。




「見たところ…みょうじが困っているように見えるんだけど?(黒笑)」




にっこりと黒いオーラを放ちながら微笑む幸村を前に、丸井は冷や汗を流しながら言った。




「えっ…と…みょうじに抱きつこうとしてたんだ……ジャッカルが!!」


「俺かよ!?」


「ふーん…ジャッカル、ランニング50周。今すぐにね?」


「えっ!ちょっ…待てよ、俺じゃ…」


ジャッカル?(黒笑)


「う…わかった…」




黒い笑みに恐怖を感じたジャッカルは、うなだれながら部室を出て行った。




(遊ぼうとしてたのがばれなくてよかった…)




「…ふーん。みょうじ、遊ぼうとしてたの?」


「えっ!?私、今口に出して「ないから安心して」




((いや、逆に安心できないし!!))




「心読むなよぃ幸村…」


「とにかく、何しようとしてたの?仁王?」




全員がつっこむ中、それを無視した幸村は笑顔で仁王にせまる。




「王様ゲームじゃよ…」


反論しても意味がないと思ったのか、正直に言う仁王。



 
 
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