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□予測不可能
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「それでね、えと…手出して、目瞑って?」
プレゼントをくれるつもりなのだろう。
なまえの言うとおりに、目を瞑って手を出す。
「良いって言うまで、絶対目開けちゃ駄目だよ」
「わかった」
返事をすると、ガサゴソと音がする。
静かになったと思ったら、手の平に少しの重み。
そして、唇にやわらかな感触。
「良いよ」
彼女の声に目を開ければ、目の前には顔を赤く染めたなまえと、手の平の上の綺麗にラッピングされた袋。
「えと…ね?///プレゼント///」
全く…こいつのやることは予測がつかないな…。
でもまぁ、こういうのなら、予測がつかなくてもいいかもしれない。
たまには、だが。
「ふっ…。ありがとうな。お返しだ」
そう言ってキスをしかえすと、柔らかく微笑みながらさらに顔を赤くするなまえを、しばらくの間抱き締めた。
(それで、これは何だ?)(匂袋!可愛くない?)
予測不可能
→あとがき