短編

□The smile again
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未来の白蘭との戦いが終わった。



ツナ達はこれでやっと過去へ帰れる。



だけど…私達は…






「…元の世界に還る…?」



ツナは驚きの顔を見せる。

そう、私達はこの世界の人間じゃない。

未来の戦いを手伝う為にここに来たんだ。


だとすれば、私達はもう用済み。


もうこの世界に居られない。




「そんな…」


「せっかく、名前ちゃん達と友達になれたのに」




ハルと京子ちゃんが涙を浮けべ言う。




「ごめんね。でも、もう…」



「俺達、この世界の人間じゃないからそんなに居れる時間をもらえなかったんだ。」


仲間の絢子と東(あずま)が言う。


私達は神様に頼んでここにきた。


でも、その条件はこの未来の戦いが終わるまで。





「これは神様の条件なんだ」



「短い間だったけど、ありがとうね」




私と勇(いさみ)が言う。





「……」



「さ、君達。時間だよ」




入江さんが言う。




「はい」




黙って白い機械の前に立つ。



「待って!!!」



ツナ達が近寄る。



「少し待ってくれませんか、入江君」



「…わかった」






「?どうしたの?」




「…いか」




「?」



「…別にこんな世界に来る事なかったじゃないか」



「!」



「こんな早く還っちゃうなら、…っ…来る事なかったじゃないか」




気づけばツナは泣いていた。

ハルや京子ちゃんはもちろん、山本や獄寺も悲しい顔をしていた。


「え!?ちょ!?えーーーー!?」



「「あーあ、また泣かせた」」


「それが名前ですから!」


「うるさい!」



顔を紅くして反論する。



「えと、その、ごめんね」



「本当ですよ!」



「煤v



「友達になったばかりなのに。すぐに行っちゃうなんて卑怯だよ!」



怒りと悲しみの言葉が飛び交う。





「えっと、その…ただ私達は皆に笑顔で居て欲しくて…あの…」



「ったく、お前達が来なくても俺達で倒せたぜ。まぁ、わざわざ来てくれたのには感謝すっけどよ」



「! ご、獄寺そんな事を言うなんて!」



「な、何だとこのヤロウ!」



「まぁまぁ、いいじゃねぇか。獄寺だって本当は嬉しかったんだしさ!」



「え?そうなのか?」



「煤I山本テメー!余計な事を言うんじゃねぇ!!!////」



獄寺は顔を紅くした。


「あはは。照れてる照れてる」



「照れてねぇ!!!」




皆の笑い声が響く。



そっか、私達はこれが見たかったんだ。




「ありがとな。名前達が来てくれて心強かったぜ!」



山本が万遍の笑顔で言う。




「うん!」



「ホントにありがとう。短かったけど名前達と出会えて本当によかった」



ツナが言う。




「私達もこの世界へ来れて、皆と一緒に過ごしてとても楽しかった。ありがとう」





涙があふれる。




「っ…ありがとう!」




すると皆も釣られてなき始めた。










本当に皆とであえてよかった。






こんな温かい仲間が居て、ツナは幸せ者だな…








「じゃあ、もう行こうか」



「そだね。行こう。自分達の世界へ」






ツナ達は離れて、次の瞬間私達は光りに包まれた。






「     」





ツナの口が動いた。





「うん」




静かに頷いて目の前が真っ白になった。






***
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