espressivo・brillante-笑顔が輝くように-

□ep.9 笑顔を絶やさずに
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今日は、ツナが学校にいられる最後の日。




明「行ってきまーす!」


綱「行ってきます」


母「はい、行ってらっしゃい。ツナは楽しんできなさいね」


綱「はい」


玄関を出た。
いつもの朝、いつもの蒼い空。


今日は雲ひとつなかったからいつもより、太陽がまぶしい。



明「でねー」



歩きながらツナに話しかける。これも最後なんだと実感しながら。



明「いやー…ほんと、あの時はびっくりしたわー」


綱「あの時?」


明「ほら、うちらが最初に会った時のことだよ。まさか空から人が落ちて来るなんてなー…まじビビッたわ。一瞬死ぬかと思ったんだぞ」


綱「すまない。オレもあの時はびっくりした」


明「……」


綱「…明璃…?」


明「…あっちにいけるなら…あっちに行けるなら、皆に会ってみたいな」
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