cantabile・Harmony-調和の歌-
□第1星Un'adunata di stelle.
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とある学校のクラス。
2−A。そこは普通で個性豊かな生徒が通っている。
そこ生徒の一人である中宮明璃はいつものように学校を過ごしていた。だが、今日だけは違っていた。
「明璃ー数学の宿題ってあったけ?」
緑がかかった濃緑色でツインテールの女の子、穂華が明璃に聞いた。
「ん?確かー「リピートの123Pじゃなかったっけ」っておい!おれに聞いたんだぞ!」
「おはよう、朝緋」
「おはよう」
明璃の言葉をさぐって答えた橙色のかかった茶色の髪をしているのは朝緋という男の子。彼らは明璃のクラスメイトだ。
「というか、お前寝癖すげぇな」
明璃が朝緋の髪を指差す。
「ほっとけ。そういうお前も寝癖すげーじゃん。人の事言えねーな」
すたすたと自分の席に着いた。
「誰か家庭学習出したー?」
黒板の前にある教壇にいた赤かかった黒色したボブの繭香が言った。
「昨日出したから今日は出さない」
眼鏡をかけた青色がかかった黒髪でポニーテールの唯香が言った。